皐月賞レイデオロは走るのか? ミスエルテの桜花賞惨敗からわかる直行ローテの「難易度」トライアルをぶっ飛ばし以外にも不安要素が……
だが年明けの始動戦がどこになるかと思いきや、管理する藤沢調教師は早々に皐月賞への直行を発表。牡馬クラシックの主役を担うことがほとんど確実視されていただけにこの決断は驚きの声をもって迎えられた。
「牝馬と牡馬の違いがあるとはいえ、直行ローテの難しさは桜花賞のミスエルテが身をもって示したと言わざるを得ません。調教の動きはまったく順調そのものでしたし、状態面が良くなかった可能性は少ないでしょう。となるとやはり本番前にトライアルを踏まなかったことに原因の一端があると思われます。」(競馬記者)
確かにミスエルテは中間の追い切りで僚馬を相手に意欲的な併せ馬を消化するなど悪くない動きを披露していた。それを思えば、たとえレイデオロが最終追いを目の覚めるような手応えで駆け抜けたとしても、それをもって「皐月賞は問題なし」と断定することは禁物だ。
「また不安は他にもあります。確かに前走のホープフルSは見事な内容でしたが、今から考えると相手関係に恵まれた1戦だったと見ることも可能です。2、3着のマイネルスフェーンとグローブシアターをはじめ上位馬がイマイチ活躍できていないどころか、ここを経由して皐月賞に出てきたのはなんとレイデオロ1頭のみ。
他の馬は軒並みクラシック路線から撤退してしまいました。これではレベルが低かったと言われても仕方がないでしょう。持ち時計がないことも不安のタネですし、意外とコロッと負けてしまっても不思議ないのではないでしょうか」