JRA主導「大改革」により崩れ始めた「影の王」の絶対的権限!? 横山典・蛯名騎手に続き「アノ騎手」がエージェント制度に「不満」をぶちまけた!
春の連続G1開催も今週は谷間の1週間を迎えているが、来週にはキタサンブラックとサトノダイヤモンドが激突する天皇賞・春(G1)が控えているなど、5月の大型連休を前にいよいよ華やかに盛り上がってきた競馬界。
だがその”水面下”では、JRAが本腰を入れ始めた「エージェント制度」の問題で、依然として大きな動きの最中にあるようだ。
すでに、本サイトでも先月『JRAが主導する”大改革”で超一流ベテラン騎手が「騎乗馬なし」の異常……競馬界の水面下で今、一体「何」が起こっているのか?(リンク)』としてお伝えした通りだが、あれから約1カ月「状況」は明らかな変化を見せつつあるようだ。
現在の騎手の成功はある意味、騎乗仲介者と名乗る「エージェント次第」といわれている昨今。その力は年々増大し、一部のエージェントは競馬サークル内の”影の王様”として君臨している。本来、契約上の雇用主であるはずの騎手を完全に上回る権力を持った者も数多く存在しているという。
そういった中、今年の1月末にJRAが「兼業エージェント」を廃止する方針を固めた。
現状、実に全体の約8割がトラックマン(記者)などと騎乗仲介者を兼業する「兼業エージェント」であり、彼らは近い将来、記者か騎乗仲介者のどちらを選ぶのか選択を迫られることとなった。
この問題の根底には、競馬サークル内で確固たる権限を持つようになったエージェントが、同時に記者として予想や馬券購入をできてしまうのが、「公正競馬」を掲げるJRAの理念に相反したという事実がある。