T.バシュロ、D.イーガンが年始から大暴れ! 戸崎圭太「ロケットスタート」成功も…JRAの外国人祭りは延長必至か
新年の開幕を告げる5日の開催を終えた中央競馬だが、レジェンド武豊騎手が今年初騎乗初勝利を挙げたほか、中山金杯(G3)をラーグルフ、京都金杯(G3)をイルーシヴパンサーが制して重賞勝利1番乗りを決めた。
まだ1日の開催を終えたばかりだが、特筆すべきは4勝を荒稼ぎした戸崎圭太騎手の活躍だ。
中山競馬場に参戦した昨年の関東リーディングジョッキーは、9度の騎乗機会で4勝。勝ち星の中には中山金杯も含まれている充実ぶりだ。この調子が続くようなら、2016年以来となる全国リーディングの奪回も視野に入るだろう。
戸崎騎手が快進撃を見せた一方で、腕達者ぶりを見せつけた海外からの刺客も爪痕を残すことに成功していた。
それは、D.イーガン騎手とT.バシュロ騎手の2人である。10鞍に騎乗していたイーガン騎手は、勝利数こそ1勝ながら2着2回3着2回の好成績。2回に1回馬券に絡んだ上にメインレースの京都金杯でも2番人気のプレサージュリフトで3着に入った。既に乗れる騎手という評価も定まりつつあり、イーガン騎手に期待してお年玉を狙っていたファンの懐に大きく貢献したのではないか。
これに対し、バシュロ騎手もまた1日3勝を挙げて存在感を見せた。今回が短期免許で初の来日となった訳だが、9鞍に騎乗して3勝、3着1回の大健闘。中山競馬場での騎乗経験の豊富な日本人騎手たち相手に、小回りでトリッキーとされるコースを苦にしなかったのはさすがの一言である。
5日の終了時点のリーディングでも、トップの戸崎騎手に続いて2位にバシュロ騎手、6位にイーガン騎手がランクイン。
ここまでの流れで、あともう1人いたはずだったことに気付いた読者もいるだろう。
そう、昨年の最終日となった12月28日のホープフルS(G1)を14番人気のドゥラエレーデで優勝したB.ムルザバエフ騎手のことだ。3連単の払戻が246万馬券の立役者となったドイツの大物騎手は、5日からではなく7日からの騎乗開始。2月一杯まで騎乗するバシュロ騎手より少しだけ先延ばしの3月初旬となったのは、チューリップ賞(G2)や弥生賞ディープインパクト記念(G2)を見据えた騎乗依頼があったのかもしれない。
■短期免許で来日中の外国人騎手と期間(JRA発表)
T.バシュロ騎手
1月3日から2月28日
D.イーガン騎手
1月5日から1月29日
B.ムルザバエフ騎手
1月7日から3月5日
C.デムーロ、R.ムーア、D.レーンらお馴染みになった外国人騎手が帰国してもなお、外国人騎手が日本人騎手を蹂躙する流れは続きそうな雰囲気。彼らが日本に滞在している内に、馬券を狙い撃ってみるのもありではないだろうか。