今週の勝負レースはJRA東海S(G2)「軽視は厳禁」の穴馬が? 復調ムードの重賞ホースへ熱視線!!
勝負レースはJRA東海S? 46万5440円馬券に続く波乱はある?
22日に中京競馬場で開催される東海S(G2)は、競馬界を代表する騎手2人が主役となるのだろうか。
みやこS(G3)で小差2着に敗れたものの、地力の高さを証明したハギノアレグリアス(牡6歳、栗東・四位洋文厩舎)は川田将雅騎手と共に参戦予定。同騎手は過去10年の東海Sで1勝・2着1回「連対率100%」と抜群の結果を残している。僅か2回のみだが、昨年史上4人目の騎手大賞を獲得するなど、まさに全盛期を迎えている名手の軽視は禁物だ。
通算4400勝が目前に迫る武豊騎手は、浦和記念(G2)を完勝し勢いに乗るクリノドラゴン(牡5歳、栗東・大橋勇樹厩舎)に騎乗。好相性を誇る本馬とのコンビで、JRAダート重賞の連敗阻止も果たしたいところだ。
20日時点で『netkeiba.com』の単勝予想オッズは、それぞれ1、2番人気。両者ともに仕上がりは上々で、状態面には不安が感じられない。過去10年の勝ち馬9頭が1~4番人気というデータも存在しており、堅い決着に収まることも十分に考えられるが…東海Sは、過去に3連単の払戻が「46万5440円」といった特大万馬券も生まれている舞台。
今回も過去のデータなどから「有力視される穴馬」が複数存在しており、波乱決着を予想する声は多い。
復調ムードの重賞ホースへ熱視線!!
本レースにおける過去10年のデータには、「G1出走組が好走する傾向」「前走2着以内の馬が好結果」といったものがあり、その中には「5歳馬が優勢」といった内容も存在する。確かに6勝をあげるなど信憑性は高いが、「2勝・2着4回」という結果を残している「7歳馬」から高配当を狙ってみるのもアリだろう。
該当する馬の中で“一発ムード”が漂うのは、重賞2勝の実績を持つデルマルーヴル(牡7歳、美浦・戸田博文厩舎)だ。
2歳時に兵庫ジュニアグランプリ(G2)を制覇した本馬。翌年にはUAEダービー(G2)で4着と健闘。続くジャパンダートダービー(G1)、レパードS(G3)、白山大賞典(G3)で2着とポテンシャルの高さを証明した。
その後は名古屋グランプリ(G2)を優勝。2つ目の重賞タイトルを獲得し、順風満帆かと思われた。しかし、その後は勝利をあげることができず、近年は掲示板にも載れない状況となっていたが…。
前走の師走S(L)で一変。11番人気ながら0秒4差の4着と、まだまだ一線でやれることをアピールした。復活を感じさせる走りを好評価する声も浮上している。
アノ選択が吉と出た? 狙いたい要素は他にも…
中京で好成績は残せていないが、日本テレビ盃(G2)2着・レパードS2着など左回りの実績は十分。そこまでのマイナスではないだろう。陣営が仕上がりに自信を覗かせる今回は、好走も十分にあり得そうだ。
「近年は厳しい成績が続いていましたが、3走前のシリウスS(G3)時から調教を坂路へ変更して上昇ムードに。陣営からは『成績が良くなった要因』『走る気が戻った』と明るい声しか聞こえてきません。今回も万全の調整ができたのでしょう。相手は強くなりますが、怯んでいる様子はなく『力を出し切れば楽しみ』と約3年ぶりのVへ向け色気ムンムンです。
管理する戸田調教師としてもココは結果を残したいはず。師は昨年ダービー卿CT(G3)を勝っていますが、年間を通して僅か7勝に終わり獲得賞金でも大きく成績を下げることになってしまいました。今年も15日現在で17戦0勝と厳しい流れが続いています。
この状況を一刻も早く打破したいと考える中で、賞金5500万円となる東海Sへ強い意気込みを持つのは自然。関係者から『勝負仕上げもある』との声が聞こえることも納得です。馬券的に『叩き』なのか『賞金への意欲が強い』のかを予想するのは有効な手段。後者と判断できるのであれば、押さえない理由がないですね」(競馬ライター)
レース前の予想オッズでは最下位人気となっているデルマルーヴル。好気配を漂わせる伏兵が、2019年の名古屋グランプリ以来となる勝利をあげるのだろうか。そんな番狂わせが起きた際は「特大万馬券」も期待できそうだが…どのような走りを見せてくれるか楽しみだ。