「同期対決」今村聖奈を好騎乗で撃破! スクリーンヒーロー後継種牡馬が待望初V

 21日、小倉6Rに行われた牝馬限定の3歳未勝利(芝1800m)は、水沼元輝騎手の7番人気ゴールドレコーダー(牝3歳、美浦・南田美知雄厩舎)が勝利。伏兵評価を覆す力強い走りで、キャリア2戦目にして初白星を決めた。

 15頭で争われた一戦。3番枠からスタートを決めたゴールドレコーダーは、前から3、4番手のインコースを行きっぷりよく追走。勝負どころの4コーナーでも内々をロスなく立ち回って最後の直線に入る。

 鞍上のステッキが入ると、しっかりとした伸び脚を見せて残り100mで先頭へ。ゴール前では今村聖奈騎手が乗るハクサンビーナスが外から猛追してきたが、1馬身1/4差をつけてしのぎ切った。

「ゴールドレコーダーは昨年12月のデビュー戦こそ8着に敗れましたが、最後の直線で内の馬にぶつけられて大きくバランスを崩すなど不利を受けてのもの。今回は本来の能力を遺憾なく発揮してくれました。

唯一、最終コーナーで多少前が塞がるシーンは見られましたが、鞍上の水沼騎手も特に慌てたりせず落ち着いた騎乗だったと思います」(競馬誌ライター)

 デビュー2年目の水沼騎手は、今年5戦目にして初白星。昨年9月に挙げたJRA初勝利以来となる、通算2勝目を飾った。

 同じく2年目でこのレース2着だった今村騎手との同期対決を好内容で制し、約4ヶ月ぶりの勝ち星をあげたことは水沼騎手にとってもよほど嬉しいことだったのかもしれない。入線後には左拳を振り上げてガッツポーズまで飛び出している。

スクリーンヒーロー後継種牡馬が待望初V

 また本馬の父であり、現役時代には4連勝で有馬記念(G1)を制した種牡馬ゴールドアクターも、これが述べ48戦目にして待望の産駒初白星となった。

 レース後にはSNSやネット掲示板などにも「産駒初勝利おめでとうございます」「この時を待っていました」「スクリーンヒーローの後継種牡馬として今後も期待」といった祝福のコメントが多く書き込まれることに。

 昨年7月の産駒デビューから初Vまでやや時間は要したものの、ゴールドアクター自身が4歳秋から本格化した晩成型だったことを考えると、産駒もこれからが本領発揮だ。

「ちなみにゴールドレコーダーは、父と同じ北海道の新冠町にある北勝ファームの出身。オーナーもゴールドアクターの前所有者で2016年に亡くなられた居城要さんの長男にあたる居城寿与氏になります。

父ゴールドアクターと同じタッグで掴んだこの産駒初白星は、関係者にとっても格別の喜びとなったのではないでしょうか」(同)

 なおレース後、水沼騎手はゴールドレコーダーについて「展開も雰囲気もよかった。直線では開いたところに持っていったら力強く伸びてくれた」と称賛のコメントを残している。

 2年目の水沼騎手も、これが2戦目のゴールドレコーダーも今後の伸びしろは十分。人馬のこれからの躍進に期待したい。

冨樫某

キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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