古川奈穂、永島まなみ、藤田菜七子ら「競演」もファンはぬか喜び!? 史上2度目の快挙も馬券的には…
28日の小倉3R(1勝クラス)では、藤田菜七子、古川奈穂、永島まなみ、今村聖奈ら女性騎手が集結。15日から3週連続の揃い踏みで、4人の女性騎手による3度目の直接対決が実現した。
1度目は今村騎手、2度目は永島騎手だったが、今回は古川奈騎手が勝利。またしても女性騎手がその手腕を見せつけた格好だ。永島騎手のナツイロノオトメが早め先頭に立って押し切りを図る中、最後は古川奈騎手のゲンパチレオニダスが外から豪快な差し切りで3/4馬身退けた。
また、3着には藤田騎手のサンランシングが入り、女性騎手同士のワンツースリーも実現。2021年以来となる史上2度目の快挙だっただけに、大きな話題を呼んだ。
その一方で目立ったのは、配当面の低さだ。
史上2度目の快挙も馬券的には…
4番人気→1番人気→8番人気の決着ながら、3連複が2980円、3連単が1万7590円と比較的安めの配当。注目度の高い女性騎手同士の対決だった影響があるかもしれない。レース後には、一部のファンからネットの掲示板やSNS等を通して「配当やすっ…」「女性BOX売れすぎ」など、低配当に対しネガティブな声も上がっていた。
同じような人気同士で決まった同日の中京4R(3歳新馬)では、1番人気→5番人気→7番人気の決着で3連複が5670円、3連単でも2万3300円がついている。無論、各レースにおいてオッズが違うとはいえ、配当面で大きな差があったのだから、馬券的中者が気にするのも仕方がないだろう。
「直接対決は過去2度とも女性騎手のいずれかが勝利しているため、今回も女性騎手を頭に据えた馬券は特に売れていたのではないでしょうか。また4人のボックス馬券でいえば、3連複なら4点、3連単なら24点で済みますから、記念や応援という意味で馬券を買うファンも多かったのかもしれません。
ただ、今回は的中できたとしても、長い目でみればこの買い方は『得策』ではないように感じます。当然ながら常に女性騎手同士で決まるわけではないですし、オッズも通常より売れているとなれば、的中した時に回収するのが一層難しくなるからです。誰かがよっぽどの人気薄に乗っていれば話は変わりますが、そうでもない限りは静観するのが妥当かもしれませんよ」(競馬誌ライター)
ちなみに、2年前に起こった史上初の女性騎手ワンツースリー決着では、古川奈騎手(3番人気)→藤田騎手(2番人気)→永島騎手(8番人気)で決まるも3連複2660円、3連単1万2190円とこちらも低配当。歴史的決着を狙っているファンも多いだけに、小資金で大きく稼ぐことは中々難しそうだ。
女性騎手同士の対決で話題沸騰中の小倉競馬だが、馬券の旨味でいえば女性騎手同士のボックス馬券は「買い」ではないのかもしれない。