馬に跨れば「16週連続勝利」、ボートでは「50万勝ち」…絶好調な30年目の鉄人が大暴れ中

川田将雅騎手

 4月も終わりに差し掛かり、世間ではゴールデンウィークの話題も増えてきた。中央競馬では今週末から春のG1戦線が再開。新しく生まれ変わった京都競馬場で30日に行われる天皇賞・春(G1)を皮切りに、6週連続でG1レースが開催されることになる。

 まもなく1年の3分の1を消化しようというところで、改めて今年の騎手成績を振り返ってみると、現在リーディング首位を快走しているのが川田将雅騎手だ。

 昨年キャリア19年目にして悲願の騎手リーディングに輝いた37歳は、節目の20年目も快調なペースで白星を量産。ここまで唯一の50勝超えとなる54勝を挙げており、2年連続のタイトル獲得に向けて好スタートを切っている。

 その川田騎手を追う2番手にはC.ルメール騎手が続き、3位には横山武史騎手、4位には岩田望来騎手と、ここまでが40勝超え。こちらも昨年のリーディング上位騎手たちがしっかりと成績を残した。

幸英明騎手 撮影:Ruriko.I

 そんな中、トップ10に入っている成績上位騎手で特に注目したいのが、現在ランキング9位に名を連ねている幸英明騎手だ。

絶好調な30年目の鉄人が大暴れ中

 2021年にキャリア最多の81勝を挙げてリーディング9位に食い込んだ47歳のベテランも、昨年は58勝で同18位と低迷したように2016年以来、6年ぶりの50勝台に終わったシーズンを終了したものの、今年はすでに26勝の大活躍を見せている。

 それも派手な固め打ちというよりはコツコツと積み上げてきた26勝で、今年は1月9日に中京競馬場で行われた淀短距離S(L)をホープフルサインで制して以降、先週まで16週連続で白星を記録中。30年目にして自己最長を更新中だ。

 3月にはタマモブラックタイとのコンビでファルコンS(G3)を制し、今年の重賞初勝利もゲット。さらにお手馬には4連勝でマーガレットS(L)を完勝したビッグシーザーもおり、才能豊かな3歳の短距離馬とともにさらなる活躍にも期待がかかっている。

 デビュー30年目・47歳でのキャリアハイ更新にも期待が膨らむ中、いまの幸騎手の勢いを表す出来事が“競馬以外”でもあった。

 17日にボートレース宮島の公式YouTubeチャンネルでライブ配信された『ボートレースバラエティ “ブッちぎりィ!!”』にゲストとして招かれた幸騎手。土日の2日間で計20鞍に騎乗(1頭取消)した翌日、月曜午前10時過ぎからの生配信企画に出演し、第12R終了までの約6時間50分も番組に出続けたというだけでも驚きなのだが、男はここで伝説を打ち立てる。

 その瞬間が訪れたのは宮島2Rのこと。番組MCのういちさんをはじめ、出演者からの「誰が勝つか分からない」の声をヒントに、波乱の決着と見た幸騎手は3連単「2、4、5のBOX」に5000円の大勝負に出た。

 出演者からは思わず「各5000円でいいんですよね?」という確認の声が飛び出すほどだったが、結果は「5-4-2」でピタリ的中。この3連単は52番人気の1万180円という高配当となり、一撃で50万9000円の払い戻しをゲットした。

 幸騎手も「そんなにつくんですか?」と少々驚いたようだったが、コメント欄は「神回!」「ガッツポーズしろよ!」「もうレギュラーでよくない?」と大盛り上がり。生配信で凄まじい勝負運を発揮して見せた。

 その後の3Rでも3連単910円を1万円分的中させ、後半戦でも6R・7R・8R・10Rと着実にヒットを量産。驚異の的中率50%を叩き出し、最終収支は「+53万2500円」という衝撃的な結果を残している。

 ノッてる男に逆らうべからず。幸騎手は今週末も天皇賞・春でメロディーレーンに騎乗するほか、土日の2日間で計16鞍に騎乗予定。京都で自己最長を更新する「17週連続勝利」を目指す。

 まずは記録更新の1勝を早めに掴み、その中でいくつ印象に残る白星を積み上げていくことができるか。いま勢いに乗っているベテランから目が離せない。

GJ 編集部

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