安藤勝己「複雑な心境でスタートさせた」発言が物議!? タイトルホルダーの競走中止を「事前察知」絶賛の嵐から一転…

タイトルホルダー 撮影:Ruriko.I

 30日に京都競馬場で行われた天皇賞・春(G1)は、2番人気のジャスティンパレスが勝利。昨年の菊花賞(G1)3着馬が見事な世代交代を果たしたが、残念ながらこのレースは勝ち馬が話題の中心には上らなかった。

 圧倒的1番人気に支持されていたタイトルホルダー(牡5歳、美浦・栗田徹厩舎)が競走を中止したからだ。

 昨年に続く連覇が懸かっていたタイトルホルダー。レースでは途中からハナに立って、軽快に集団を牽引しているように見えたが、2周目の3、4コーナー辺りからズルズルと後退。主戦の横山和生騎手が下馬し、馬運車に乗ってコースを後にするショッキングなレースになってしまった。

 レース後、正式なアナウンスが待たれる中、SNS上でも「予後不良」や「心房細動」といった不吉なワードがトレンド入りするなど、全国のファンから心配の声が上がっていた。

 幸い、間もなく栗田調教師から「馬は大丈夫。下り坂で(フォームが)バラけてしまったみたい」と現段階で命に別状はないという旨のコメント。今後については「右が硬い感じ。これから検査します」とのコメントがあった。検査の結果、右前肢ハ行とのことだ。

 単勝1.7倍の圧倒的1番人気を襲った、まさかのアクシデント。残念ながら競馬には付き物と言わざるを得ないが、レース前にタイトルホルダーの微妙な変化を指摘していたのが、元JRA騎手の安藤勝己氏だった。

 この日、中継が行われた『競馬BEAT』(関テレ系)に出演していた安藤氏は、スタート前のタイトルホルダーについて「横山和生君が、やけに丹念にゲート裏で馬をほぐしていた」と指摘。「出走するからには大丈夫だと思う」と話したが、悪い予感が的中した形になってしまった。

 そういった経緯があっただけに、レース後には多くの競馬ファンから「さすがアンカツ」「安藤さんが言った通りになった」と安藤氏の察知能力に感服する声が続々……。中には「(安藤氏の指摘を受けて)買うのやめたけど、まさかあんなことになるなんて」「競馬って、改めて怖いって思った」といった声もあったようだ。

 もともと競馬界のご意見番として絶大な人気を誇る安藤氏だが、この一件でさらに株が上がったことは間違いないだろう。実際に、その後にTwitterで呟いた解説には1万を超える「いいね」が集まるなど、大きな反響を呼んでいる。

「解説でも言わせてもらったけど、タイトルホルダーはいつも以上のピッチ走法で硬い返し馬に見えたし、和生のほぐしが入念すぎた。平場だったら除外させてたかもしれん。G1で1倍台の人気を背負っとって複雑な心境でスタートさせたんやないかな。最後の直線手前で追わずに止めたことを好判断と思いたい」(安藤氏の公式Twitterより)

 しかし、その内容は同時に小さくはない賛否両論を招いているようだ。

 賛否両論の焦点は、違和感に気付きながらもタイトルホルダーがそのまま出走を迎えたことだろう。競走中止という結果が結果だけに、一部のファンからは「G1とか関係ない」「ちょっとでも異変に気付いていたら除外させるべき」「馬のことを考えるなら除外させるのが一番」「これは物議を醸しそう」といった安藤氏のコメントに対して否定的な声も……。

 中には「もし除外になったら(馬券が払い戻しになるので)JRAは大損だろうけど」「売上優先で走らせるとかあり得ない」と陣営だけでなく、主催のJRAにも不信感を抱くような声もあった。

「難しい問題だと思いますね。ただ、言えることは競馬では、必ずしも出走全馬が万全でレースを迎えているわけではないということです。特に平場や条件の低いレースでは、多少馬の調子が悪くとも出走するケースは珍しくありません。安藤さんも、その辺りを常識として踏まえているからこそ、ああいった発言になったのかも。

競走馬は経済動物という側面があり、レースに出走しなければお金を稼ぐことができない、つまりは現役生活を維持できない生き物です。もちろん、すべての馬が何の異常もない万全の状態でレースを迎えることが一番です。しかし、残念ながら競馬にはどうしてもそういった側面があることは否めません」(競馬記者)

 例えば、野球やサッカーの選手といったアスリートも必ずしも万全で毎試合戦っているわけではない。多少の故障を隠しながら試合出場を続けている選手は、決して少なくない。ただ、そういった選手はある程度自己責任ともいえるが、モノを言わぬ馬の場合は人が管理するしかないだけに、競馬が抱える問題は一際根深いといえるだろう。

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