川田将雅・福永祐一超えが“ワンナイトコール”で水の泡!? 6人「一斉騎乗停止」で悪目立ちした“唯一の男性騎手”とは
競馬界に激震が走った――。
3日、JRAは会見を開き、競馬開催日にスマートフォンを使用した今村聖奈、永島まなみら6人の騎手に対し、30日間(開催10日間)の騎乗停止処分を科したと発表した。
これを受けてSNSなどでは「処分受けた騎手らは反省すべきだけど、時代錯誤な規則だな」、「時代が変わっているんだから、少しはルール変えないと可哀想だよね」など、擁護の声が見られた一方で、「ギャンブルの対象である事を考えれば、これは激甘処分」といった厳しい声も出ていた。
特徴的だったのは処分を受けた6人がそろって20歳前後の若手騎手だったことだ。騎手に限らず、今の若者にとってスマホは大切なコミュニケーションツールのひとつになっている。しかしルールはルール。公正確保が絶対条件となるJRAに所属するプロとして弁解の余地がない行為だったのは間違いない。
また、処分を受けた6人中5人が女性騎手だったことも話題となった。5人は女性騎手用の調整ルームにスマホを持ち込んでインターネットを閲覧。今村騎手はスマホ使用に加えて、開催日前夜に角田大河騎手と通話していたという。幼馴染でもある2人だけに、仲がいいことでも知られているが、騎手という職業を考えると軽率だったといわれてもやむを得ない。
今年でデビュー2年目を迎えた角田大河騎手は、若手騎手でトップの18勝を挙げる活躍でブレイク中。これからというタイミングで、30日間もの騎乗停止処分を受けたことは。取り返しのつかない痛手になった可能性もある。
「角田河騎手は3月の毎日杯(G3)でシーズンリッチに騎乗し重賞を初制覇。同コンビで日本ダービー(G1)に参戦する可能性もありました。しかし、騎乗停止処分が発表される前日(2日)にシーズンリッチは戸崎圭太騎手との再コンビでダービーに向かうことが判明していました。
もともと乗り替わりが既定路線だったのか、それとも今回の騎乗停止処分がなければ、角田河騎手とのコンビでダービーに向かっていたのか今となっては分かりませんが、もし2年目でダービーでの騎乗が叶っていれば、武豊騎手や藤田伸二元騎手らと並ぶ快挙だっただけに非常に残念ですね」(競馬誌ライター)
すべてのホースマンが憧れるダービーの夢舞台は、“現役ナンバーワン”の川田将雅騎手や福永祐一元騎手(現調教師)ですら初騎乗は3年目だった。2年目にして騎乗できたかもしれない角田河騎手が、ビッグチャンスを自らの手で握りつぶしてしまったとすれば、なんとももったいないことだろう。
6人には1か月間しっかりと反省してもらい、復帰後は結果で信頼を取り戻してほしいところだ。