ダンスインザムード優勝で草野仁さんから豪華差し入れ! 会心のミナレット2000万馬券が1着、3着…帰りの新幹線は悔しさで涙にくれた思い出【東大式必勝馬券予想】

 5週連続の府中G1。オークス&ダービーを前に一服といった感もあるが、馬券的には美味しさNo.1! ヴィクトリアマイルだ。

 第18回と歴史は浅いが、優勝馬にはウオッカ、ブエナビスタ、アーモンドアイ、グランアレグリアら牡馬を蹴散らした歴史的名牝の名が並ぶ。うがった見方をすれば、そんな超大物がG1の勲章を比較的容易く増やしに来た、と言えなくもない。

 2006年第1回の優勝馬はダンスインザムード。桜花賞から2年ぶりのG1勝利だったが、知る人ぞ知る馬主はキャスターの草野仁さん。社台のクラブ馬主だったが、勝利の翌日には『ザ・ワイド』の制作・技術スタッフ全員に豪華なお弁当が届けられたという、とても美味しい思い出が。

 最も度肝を抜かれ、想い出すと心臓が止まりそうになるのは、2015年の第10回。

 1着は翌年も連覇する5番人気のストレイトガール、まあ中荒れといったとこだが問題は3着に18番人気のミナレットが突っ込み、3連単の配当はなな、なんと2070万5810円。G1では当時も今でも史上最高額。中央競馬全レースでも現在6位のはずだ。

 その2千万馬券、私は1、3着は当てていた。2着を2番人気のディアデラマドレしかマークしてなかったので夢は潰えたが、もし彼女が人気通り走ってくれてたらン百万はもらえた筈……。

 なぜ、そんなドべ人気馬をマークしたかというと伏線があって、ミナレットは2012年に新潟の新馬戦を14番人気で勝ってデビューを飾るのだが、その時の3連単の配当は2983万2950円(しかも2着同着で2通りの片方)。これは今でもJRAの史上最高配当額。

 私は現地ゴール前で観戦していて3連単、ここでも1-3着はマーク。2着マークの1番人気馬が2着同着からハナ差4着と特大百万馬券を僅差で逃しているのである。一生の不覚! 帰りの新幹線は悔しさで涙にくれた思い出があったからだ。

 一方、ミナレットはその後4勝を挙げ、重賞級のターコイズS(当時オープン特別)も制して41戦して1番人気に一度もなることなく、約1億2千万円を稼いでターフを去り、今は北海道の牧場で4頭の子宝に恵まれている。

 カブトシローやエリモジョージも裸足で逃げ出す、稀代のクセ馬No.1として表彰されていい。ただそんな弱い馬じゃないのに、何で人気がなかったのか? 今でも謎だ。

 この辺で「東大馬券王の大よそー」に移ろう。ウオッカ、ブエナビスタ、アパパネ、ここ3年のアーモンドアイ、Gアレグリア、ソダシらも前走の敗戦ものかは「自分がG1馬だ!」と再確認するために勝利したレース。去年の2冠馬、前走G1大阪杯ハナ差2着のスターズオンアースの絶対優位は動かない。

 ただ、彼女9戦してパーフェクト3着以内だが、1着は3回で勝率は0.333。詰めが甘いのも事実。負かすとすれば先輩G1馬のソダシ、ソングラインだろう。

 勝率なら5割のソダシにはヴィルシーナ、ストレイトガールら連覇の先輩の存在も心強い。若い頃は負けそうになるとレースを投げ出し大敗する悪い癖もあったが、フェブラリーS(3着)以来、踏ん張れるようになった。

 結論は3連単でスターズOEとソダシの1・2着、1・3着フォーメーションを大きく。更にスターズ1着固定でソングL、スタニングR、ナミュール、ソダシへ。そのマルチも100円×36点だが押さえに。

 先週のNHKマイルCは府中マイル2戦2勝のシャンパンカラーに同コース同距離実績がいかに大事かというのを改めて教えられた。ソダシ、ソングに風が吹く。5戦連続連対中のララクリスティーヌも1戦1勝(前々走キャピタルS)。馬鹿にしちゃいかんだろう。きっちり当ててオークス&ダービーの軍資金にしよう!

尼崎昇

初めて見たダービー馬はタニノハローモア。伝説的な名馬の走りをリアルタイムで見てきた筋金入りの競馬通は「当たって儲かる予想」がモットー。過去に東京大学で競馬研部長をつとめ、スポーツ新聞やラジオ解説を担当した勝負師の素顔は「隣の晩ごはん」や「おもいッきりテレビ」などの大ヒット番組を手掛けたキー局の元敏腕プロデューサー。德光和夫、草野仁ら競馬界の著名人との親交もあり、競馬談義を繰り広げる仲である。

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