「この馬はタイキシャトル並みの歴史的名馬」WINS新橋で徳光和夫さんと“公開”予想合戦! 今年も10年前と同じく「ズームイン!」【東大式必勝馬券予想】

 5週連続の府中G1も今週で見納め。先週までクラシックを争った3歳馬も加わって春のマイル王決定戦、第73回安田記念

 第1回は1951年、JRA有数の古参重賞だがG1昇格は1984年(優勝ハッピープログレス)。私が皆様に強く訴えたいのがその前年、桜花賞馬ブロケードをハナ差退け栄冠に輝いたキヨヒダカだ。

 競馬ファンなら、この名に見覚えのない人はいないだろう。そう、同馬が同年初戦に叩き出した中山ダート1800mの1分48秒5は40年たった今もコースレコードで新聞に載り続けている。

 キヨヒダカはその後、新潟大賞典(重賞初制覇)、安田記念、京王杯AHと重賞3勝を飾り、タケシバオーや後のアグネスデジタルに比肩するダート・芝の“二刀流”ぶりを発揮した。

 この事実は、もっと語り伝えてゆきたいが問題は私の目の黒いうちにこれを破るレコードを見られるかだ。余生はサッカーボーイの函館2000m(1988年)とともに注目してゆこう。

 忘れられないのは10年前、2013年の安田記念。

 私がWINS新橋(翌年閉鎖)で馬券を買っていると、後ろから「尼ちゃん~、何来ると思う?」の声が……。振り返るとそこには日テレ大先輩でお仕事もたくさんご一緒した徳光和夫さん。で、周りにいた十数人の観客を前に公開予想合戦となった。

 私は「1着はロードカナロアで間違いないですよ」とスプリンターズS、香港スプリント、高松宮記念のG1含む4連勝中の名馬を挙げた。しかし当時、全10勝中9勝が1200m。1600mは2戦目の2着のみ。距離の不安を指摘されたが「この馬はタイキシャトル並みの歴史的名馬。400m延長くらいでつべこべ言わない!」と強く言い切った。

 一方、徳光さんは「俺はダノンシャークだと思うんだよね~」と私が無印の馬名を。「理由はないよ。カンだよ」改めて馬柱を見ると、前走マイラーズCで3着、前々走の京都金杯で1着。でも人気は12番人気、これは買いだ。

 で、結論は2人合わせて1着Lカナロア、2・3着ダノンS流しの3連単と相成った。

 結果は…それまで先行抜け出しのLカナロアが待機策で直線力強く差し切り、前走大阪杯2着ショウナンマイティと徳光ダノンSが連れられて追い込み2・3着。3連単はおいしすぎる62,800円。2人ともウハウハで帰路についた。

 ちなみに私と愚妻の結婚式の司会は徳光さん。中山秀征ご夫妻とともに数少ない「未離婚組」で珍重されている。長きにわたる嬉しいご縁にズームイン!

今年も10年前と同じく「ズームイン!」

 ここらで「東大馬券王の大よそー」に移ろう。去年の覇者、ソングラインがヴィクトリアMを勝って挑んできた。本命に上げざるを得ないが、結構、謎の凡走も多い。東大式鉄則「G1はG1馬が勝つ!」。昨年3歳で小差4着、昨秋マイルCSを勝ったセリフォス、大阪杯ジャックドール、NHKマイルCの勝ち馬で前哨戦も制したシュネルマイスターが1着候補。

 2着か3着は最近一歩足らないレースが続くが、けなげに一生懸命走るソダシ。血統的に雨予報も味方する。徳光さんなら何を買うかな~? あの時のダノンSと同じマイラーズC3着のソウルラッシュかな。昨秋の富士S(東京1600m)はセリフォスの2着。ヒモ穴の第1候補にしよう。結論は3連単インフォメーションで2(3)着にソダシ、1着欄はソング、セリフォス、ジャック、シュネルの4頭。3(2)着にソウルRと京王杯レッドモンレーヴ、3歳で4kg軽いシャンパンカラー、昨年の1番人気イルシーヴパンサーを加えた8頭で計56点。押さえに1着候補4点BOXの24点。

 ズバリ当てて10年前と同じく「ズームイン!」と快哉を叫ぼう。

尼崎昇

初めて見たダービー馬はタニノハローモア。伝説的な名馬の走りをリアルタイムで見てきた筋金入りの競馬通は「当たって儲かる予想」がモットー。過去に東京大学で競馬研部長をつとめ、スポーツ新聞やラジオ解説を担当した勝負師の素顔は「隣の晩ごはん」や「おもいッきりテレビ」などの大ヒット番組を手掛けたキー局の元敏腕プロデューサー。德光和夫、草野仁ら競馬界の著名人との親交もあり、競馬談義を繰り広げる仲である。

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