注目新種牡馬の産駒「超有名女優」を彷彿で話題に? オーナーは武豊と幸英明を背にJRAデビューを迎えた新鋭
いよいよ幕を開けた今年の2歳新馬戦。注目を集めている新種牡馬の1頭がニューイヤーズデイだ。
アメリカ生まれの同馬は現役時代の2013年、ブリーダーズCジュヴェナイル(G1)を優勝。しかしその後、故障を発症してしまったことにより、わずか3戦で競走生活にピリオドを打つこととなった。
ケンタッキー州で種牡馬入りをすると、2世代目の産駒マキシマムセキュリティが2019年のエクリプス賞・最優秀3歳牡馬のタイトルを獲得。2020年度から日本の社台スタリオンステーションにおいて種付け生活をスタートさせている。
同ステーションの関係者は、ニューイヤーズデイについて「(同馬の)父ストリートクライはマキャヴェリアン系の種牡馬。大物を輩出する種牡馬として地位を確立しています。この馬からも大物が誕生してくると思っています」と期待を寄せている。近いうちに第二のマキシマムセキュリティのような超大物も現れるかもしれない。
そんなニューイヤーズデイ産駒のトップバッターとして4日、阪神5Rの2歳新馬戦(芝1400m)に幸英明騎手とのコンビで出走したのがノリピー(牝2歳、栗東・西園翔太厩舎)だ。
注目新種牡馬の産駒「超有名女優」を彷彿で話題に?
同馬の母トランプクイーンは、2009年の皐月賞(G1)を勝ったアンライバルドの全妹という良血。また近親には他にもダービー馬のフサイチコンコルドや皐月賞馬ヴィクトリーなど活躍馬が多くいる、名門バレークイーンの一族である。
管理する西園翔師も「完成度が高くて新馬向き」と、“いきなり”を思わせるコメントを残していた。それだけに種牡馬ニューイヤーズデイの産駒初出走初勝利も期待されたが、レースでは8頭立ての6着に敗れている。
「前半は好位2番手につけるなど、いいスピードを見せてくれたノリピーですが、ラストの瞬発力勝負で後れを取ってしまいましたね。やや一本調子な印象を受けましたので、どちらかというとダートの方が向いているかもしれません」(競馬誌ライター)
なお「ノリピー」という馬名が女優・酒井法子のニックネームと同じだからだろう、SNSやネットの掲示板には「まさか酒井法子が名付け親か?」「オーナーがのりピーのファンなのかな」などのコメントが一部のファンから寄せられるなど話題となったようだ。
ただ、どうやらこれは同馬を所有する中谷典生オーナーの愛称から取られたようで、同オーナーが所有する馬はすべて名前に「ノリ」が入っている。ちなみに中谷氏はノリピーがJRA馬主としての初出走であり、この日は東京5Rの新馬戦でも武豊騎手を背にガジュノリがデビューしている(8着)。
「地方・金沢競馬には、実際に酒井法子さんが命名した2歳牝馬『スターマンモス』が所属しており、すでに能力検査に合格しています。
もしもこの先、ノリピーとスターマンモスが対決することとなれば、ちょっとした話題になることは間違いないでしょう」(同)
新種牡馬ニューイヤーズデイ産駒と中谷オーナーの所有馬、そしてスターマンモスのこれからの活躍に期待したい。