ラスト札幌で「横山家祭り」が開催…2日で4回の親子ワンツー、三男は重賞も勝って、6勝2着6回の大暴れ

横山武史騎手 撮影:Ruriko.I

 北の大地の最終週はまさに横山親子の独壇場といえる「横山家祭り」で幕を閉じた。2日、土曜札幌のメイン札幌2歳S(G3)は横山武史騎手騎乗の3番人気セットアップが逃走劇を演じて4馬身差の快勝。そして続いて入線したのが4番人気のパワーホールで、鞍上は父の横山典弘騎手だった。グレード制導入後の1984年以降、JRA重賞の「親子ジョッキーのワンツー」は史上初だった。

 もちろん、これだけでも十分な快挙だが、この親子の勢いは止まらない。続く最終12Rでも武史騎手騎乗の2番人気オウギノカナメが1着、典弘騎手騎乗6番人気サムハンターが2着とワンツーを決めたのだ。実はこの日の2Rでも父1着、息子2着のケースがあり、1日で3回の「親子ワンツー」ショーを演じた。

 さらに進撃は続き、翌日曜日の1Rでも親子ワンツーを達成、3レース連続、2日の2Rから2人揃っての騎乗機会4回連続という異例の大記録を打ち立てた。

札幌で「横山家祭り」が開催…

 この2日間で武史騎手4勝2着4回、典弘騎手2勝2着2回、横山親子で6勝2着6回という好成績。横山ファミリー馬券を買い続けたファンは、いい小遣い稼ぎになったかもしれない。

「長男の横山和生騎手は前週の落馬負傷の影響でこの週の騎乗はお休みでした。実は札幌2歳Sで典弘騎手が跨ったパワーホールは前走で和生騎手が乗っており、典弘騎手は代打での騎乗でした。テン乗りで4番人気の馬を2着にもってきたわけですから、さすが、大ベテランの手腕ですね。息子の乗り替わりですから、いつも以上に気合が入っていたでしょう」(競馬誌ライター)

 また武史騎手はこの週の4勝を加え札幌開催22勝、2位の武豊騎手に6勝の差をつけて、3年連続の札幌リーディングを獲得している。

「武史騎手は現在88勝で川田将雅騎手(106勝)、C.ルメール騎手(101勝)に続いてリーディング3位。和生騎手は37勝で17位、そして典弘騎手は26勝で33位。一家合計で151勝の大活躍。典弘騎手はマイペースでしょうが、兄弟2人は互いに刺激を受けながら、勝ち鞍も騎乗馬の馬質も上がっています。G1シリーズが始まる秋競馬でも横山一家からは目が離せませんね」

 G1での親子ワンツー、いやワンツースリーが現実となる日もそう遠くないかもしれない。そのとき、誰が1着になるかも、楽しみだ。

GJ 編集部

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