【セントウルS(G2)予想】1番人気が好相性もビッグシーザーは押さえまで!馬場悪化を見越してパワー型スプリンターの激走に期待
今回はサマースプリントシリーズの最終戦にして、スプリンターズS(G1)の最重要ステップとなるセントウルS(G2)を予想していく。
まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。
北九州記念 9頭
安田記念、アイビスサマーダッシュ 各3頭
高松宮記念、CBC賞 各2頭
ヴィクトリアマイル、NHKマイルC、京王杯スプリングC、ニュージーランドT、函館スプリントS、関屋記念、キーンランドC、シルクロードS、海外遠征 各1頭
リステッド 1頭
オープン特別 1頭
となっている。
サマースプリントシリーズに組み込まれていることもあってか、中2週のステップながら北九州記念(G3)からの臨戦が最多。ハイレベルの前走マイル組も意外に多い。また、条件戦からの臨戦はゼロ。リステッドとオープン特別ですら1頭ずつしか前例がないので、前走重賞組を重視すべきだろう。
続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 7-3-0-0
2番人気 1-3-2-4
3番人気 0-0-2-8
4~6番人気 1-2-4-23
7~9番人気 0-1-2-27
10番人気以下 1-1-0-54
となっている。
7勝を挙げている1番人気は鉄板級の信頼度で7連勝中と逆らえない。近5年で2番人気も3頭来ており、こちらもそれなりに信用はできそう。アテにできないのが3番人気で1頭のみ。数字の上では中穴クラスが食い込んできているのだが、意外に7番人気以下の人気薄の好走が目立つ。
そして、開催日にはすでに台風は抜けているはずなのだが、こちらの天候も怪しい。前日の降水確率が終日40%で気になるところ。そして、日曜のレースの発走時間帯は降水確率90%なので、急激に悪化する可能性もゼロではない。おそらくパンパンの良馬場というわけにはいかなそうなので、その辺をアタマに入れて予想を進めたい。
これを踏まえて「◎」は14番スマートクラージュとする。
前走はCBC賞(G3)。道中はポジションを少し下げて中団の追走。逃げ馬が粘る前残りの展開ながら、よく伸びて3着に入った。重賞はここまで3戦しているが、1番人気に推されたオーシャンS(G3)で出遅れて10着に敗れている以外は3着2回と堅実に走っている。
馬場が多少悪くても苦にしないようで、2走前の鞍馬S(OP)も不良馬場を3着に食い込んでいる。切れる脚で勝負する馬ではなく、好位から上がっていって押し切るタイプ。時計が掛かりそうな馬場の方が向いているだろう。
「○」は12番ブトンドールを挙げる。
前走は函館SS(G3)。上手くスタートを切って中団につけて追走。直線でしぶとく伸びたが5着が精一杯だった。とはいえ、陣営は「追走で忙しい中で5着、後ろからではなく前に出してこの結果はいい経験になった」と高評価。仕上がりは申し分ないということで希望も込めた。
「▲」は8番アグリを推す。
前走は香港のチェアマンズスプリントプライズ(G1)。やや出負けしたこともあって、中団よりやや後ろからの追走となり、直線で伸びを欠いて5着に敗れた。初重賞となった阪急杯(G3)を制して実力の片鱗を見せた。
陣営は「得意の阪神で開幕週なら実力も改めて発揮できるだろう」と期待十分。確かに阪神は5戦して3勝3着2回と好相性。できるだけ前で競馬したいタイプのこの馬にとっては、開幕週の馬場は味方になりそう。上位人気確実の上に休み明けなので割り引いておく。
「△」は6番ビッグシーザーと15番モリノドリームの2頭とする。
ビッグシーザーの前走は葵S(G3)で、ロケットスタートを切ったモズメイメイの前に敗戦を喫した。今回、人気の軸になりそうなのは、キャリア7戦で4勝2着1回3着2回とまだ馬券圏内から飛んだことがない堅実さがあるからだろう。
しかし、今回はG1馬も含めて古馬の骨っぽいところも参戦するため、3歳世代同士の成績を鵜呑みにしたくない。過去の傾向で1番人気馬が好走しているため、気乗りはしないものの押さえておく。
モリノドリームの前走はTVh杯(3勝クラス)。出遅れて後方からの競馬となったが、直線で前を行く馬をまとめて交わして勝利した。
若干の出遅れ癖もあるのか、比較的後ろからの競馬が多いが、近5戦は上がり3位以内の脚で追い込んで馬券圏内を確保している。連勝の勢いもあるので、期待値込みで押さえておきたい。
ということで、今回は6番、8番、12番、14番、15番の5頭で3連複BOX10点勝負とする。ビッグシーザーについては、「危険な人気馬」と見ているので、飛んでしまえばアグリが来ても高配当に期待できそうだ。