リバティアイランド、ドゥレッツァのドゥラメンテ産駒、今週の新馬戦も素質馬が揃い踏み

ドゥレッツァ 撮影:Ruriko.I

 22日、牡馬三冠最終戦となる菊花賞(G1)が開催され、ドゥラメンテ産駒の上がり馬ドゥレッツァが、2着のダービー馬タスティエーラに3馬身半差をつける完勝劇を見せつけた。

 序盤は鞍上のC.ルメール騎手さえ想定していなかった「逃げ」で会場をどよめかせつつ、最後には上がり最速の末脚を繰り出した常識外れのレース。ドゥレッツァの父ドゥラメンテの早逝を改めて惜しんだファンも多いだろう。

 ドゥラメンテ産駒は15日の秋華賞(G1)もリバティアイランドが快勝し、2週連続でG1を勝利中。今週の天皇賞・秋(G1)でスターズオンアースが勝っていればドゥラメンテ産駒の3週連続G1制覇となっただけに、直前で回避になってしまったのは残念だ。

 しかし、その代わりと言うべきか、今週の新馬戦にはドゥラメンテ産駒の素質馬が多数出走予定となっている。

名前だけじゃない? 陣営の期待も「ガチ」な、あのドゥラメンテ産駒も出陣予定

 まず注目したいのは、土曜日・東京芝1600mの新馬戦に、戸崎圭太騎手で出走予定のショウナンラピダス。本馬はセレクトセールにおいて2億2000万円(税別)で落札された超高額馬で、早くから活躍を期待されてきた逸材だ。姉にはケンタッキーオークス(G1)を制したキャスリンソフィアがいるなど血統面も申し分ないだけに、いきなりの圧勝劇を期待したい。

 そして、天皇賞・秋当日となる日曜日・東京芝2000mの新馬戦には、ショウナンガチが出走予定だ。母は北米で20勝を挙げ、カナダ最優秀古馬牝馬にも選ばれたエスケイプクローズという良血。現在大活躍中のJ.モレイラ騎手を配している辺り、「冠名+本気。相撲用語のガチンコより」という馬名の通りに関係者の期待は非常に大きいだろう。

 同じく日曜日・東京芝2000mの新馬戦にはジャスティンローマも出走予定となっている。日本で走ったきょうだい馬は全頭未勝利ではあるが、アイルランドで走った姉にはモイグレアスタッドステークス(G1)を制したイントリケイトリーがおり、叔父にはG1・7連勝記録を持つロックオブジブラルタルがいるなど、大物感漂う1頭だ。鞍上は三浦皇成騎手を予定している。

 残念ながら2021年に大腸炎で早逝し、残された世代も少なくなってきたドゥラメンテ産駒。タイトルホルダーやドゥレッツァのような牡馬の大物をどんどん輩出し、偉大な父の血を繋いでいってほしい。

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