藤田晋オーナー「2.8億円」凱旋門賞馬の弟がデビュー! 横山武史はエフフォーリア、ソールオリエンスに続く大物ゲットか
現在TVアニメ第3シーズンが放送中で、毎週話題となっている『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)や、各種スポーツ中継で知名度が向上した『ABEMA』などを展開するサイバーエージェント・藤田晋氏。藤田氏は中央競馬の馬主としても有名で、初年度の所有馬からいきなりジャングロが重賞(ニュージーランドT・G2)を勝利したことでも話題となった。
しかしながら、2022年のニュージーランドT以降は、藤田氏の所有馬は重賞勝利から遠ざかっている。所有馬のエース格であるジャングロも、アイビスSD(G3)6着、セントウルS(G2)6着、オパールS(L)13着と、今年の成績は一息な状況だ。
そうなると、自然と期待の目は新しい世代、つまり現・2歳世代へと向けられる。
実際、藤田氏の今年の2歳世代は非常に調子がよく、特にボンドガールは、新馬戦を快勝すると、次走サウジアラビアロイヤルC(G3)で2着に入るなど活躍中。次走の阪神ジュベナイルF(G1)も主役候補の1頭だ。
シンエンペラーは横山武史騎手の新たな「相棒」となるか
そんな藤田氏の2歳馬でシンエンペラー(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)もまた、活躍を期待されている1頭だ。管理する矢作調教師がフランス・オーガストイヤリングセールにおいて210万ユーロ(当時のレートで約2億8000万円)で落札、2020年凱旋門賞馬ソットサスの全弟という超大物候補だ。
そんなシンエンペラーが4日の東京・芝1800mの新馬戦で、いよいよデビューすることになった。
父Siyouniという血統もあって日本の馬場に合うか不明の中、あえて今の超高速馬場の東京・芝1800mをデビューの舞台に選んだあたり、矢作調教師にも勝算があるのだろう。
そして、鞍上には若手No.1との呼び声も高い横山武史騎手が抜擢された。最高の相棒だったエフフォーリアが今年2月の京都記念(G2)で志半ばで引退となってしまったものの、ソールオリエンスと今年の皐月賞(G1)を制した。
ただ、現在は来年のクラシックを強く意識できるような大物2歳とは出会っていないだけに、大物候補と噂されるシンエンペラーへの期待は小さくはないはずだ。
果たして、シンエンペラーは初陣で噂に違わぬ大物ぶりを発揮するのか。横山武騎手が「来年はこの馬」と思えるような走りを期待したい。