ブレイディヴェーグとハーパーが「世代レベル」の高さを証明…リバティアイランドへの期待高まるジャパンC

撮影:Ruriko.I

 12日に開催されたエリザベス女王杯(G1)。1枠1番のブレイディヴェーグが前目につけて道中を進み、最後は鋭い決め手を見せつけた。キャリア5戦目で古馬混合G1制覇を果たし、3着には同じ3歳牝馬のハーパーが入った。

 勝ち馬のブレイディヴェーグは、ローズS(G2)2着後、疲労を考慮して秋華賞(G1)を回避。目標に据えたエリザベス女王杯で見事に結果を出した。サンデーレーシングの吉田俊介代表も「正直ここ(エリザベス女王杯)しか考えていなかったので。この後は考えていなかったです」とコメントしている。

 エリザベス女王杯を3歳馬が制したのは、2017年のモズカッチャン以来6年ぶりの勝利となる。モズカッチャンを含む2014年生まれの牝馬には、ナッソーS(英G1)などを制したディアドラ、有馬記念(G1)などG1・4勝を挙げたリスグラシュー、NHKマイルC(G1)を制し、その後も毎日王冠(G2)を勝つなど息の長い活躍をしたアエロリットと、多数の活躍馬がいる。

 春のクラシックに出走のなかったブレイディヴェーグが秋に大輪の花を咲かせ、古馬相手に春の実績馬ハーパーが健闘しただけに、今年の3歳牝馬のレベルが例年以上である可能性は高そうだ。

リバティアイランドは歴代の名牝に続けるか

リバティアイランド 撮影:Ruriko.I

 そんな今年の3歳牝馬の大将恪といえば、三冠牝馬リバティアイランドだ。今回のエリザベス女王杯の結果から相対的に世間の評価を上げた本馬の次走は、「超ハイレベルの一戦」と期待されるジャパンC(G1)だ。ここで初めてイクイノックス、タイトルホルダー、ドウデュース、スターズオンアースら歴戦の古馬に挑戦することになる。

 そしてリバティアイランドは、現時点のジャパンC登録馬の中で唯一、斤量54kgで出走可能だ。古馬の牡馬の斤量58kgと比較すると4kgも有利なことに加えて、3歳牝馬全体のレベルが高い可能性があることも踏まえると、本当に大偉業を達成してしまうかもしれない。

 2012年以降、三冠牝馬が3歳時点でジャパンCに参戦した場合の成績は【2-0-1-0】と3着内率100%だ。牡馬の三冠馬オルフェーヴルとの強烈な叩き合いを制したジェンティルドンナや、驚愕のレコードタイムを叩き出し快勝したアーモンドアイに、リバティアイランドが続けるのか注目だ。

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