「ユタカじゃないと乗りこなせない」レジェンドの降板がお手馬にも影響…チャンピオンズC(G1)でも「鞍上問題」避けられず

武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 10月29日の天皇賞・秋(G1)レース前に負傷し、ドウデュースへの騎乗を取りやめた武豊騎手。26日のジャパンC(G1)でコンビ復活を目指していたが、そちらも断念することを20日に発表した。

 自身のオフィシャルサイトでは「2週間ほど休めば」と早期の復帰を目指していたが、予定していた今月のエリザベス女王杯(G1)、マイルCS(G1)週も見送りに。ジャパンCがぶっつけ本番になる想定だったが、残念ながら間に合わなかった。

 これを受けてドウデュースの鞍上は、「当日乗り替わり」を引き受けた戸崎圭太騎手とのコンビ継続で挑むことを陣営が発表。前走は約8ヶ月ぶりの実戦だった上に突然の騎手変更と不安材料もあった。人馬ともに1戦を経た今回は、さらなる前進に期待出来そうだ。

 ただ、多くのお手馬を抱える武豊騎手だけに、レジェンドの不在はドウデュースだけではなく今週以降のダート路線にも影響を及ぼしている。その1頭が、デビュー以来8戦で武豊騎手が騎乗しているジュタロウ(牡4歳、栗東・河内洋厩舎)だ。

ダートお手馬の数々にも影響…

 米G1・4勝のアロゲートを父に持つジュタロウは、新馬戦を2.4秒差で勝利した素質馬。しかし気性の荒さも見せており、新馬戦後に河内師は「ユタカじゃないと乗りこなせなさそうだから、次走も彼とスケジュールをすり合わせたいね」と、弟弟子への絶大な信頼を口にしていた。

 次走は25日、京都10Rの花園S(3勝クラス)を予定しており、鞍上は先立って池添謙一騎手と発表。レジェンドを慕う池添騎手が、最高の結果でバトンをつなぐことに期待したい。

 また、武豊騎手を背にダート2連勝中のトウキチロウ(牡3歳、美浦・蛯名正義厩舎)も期待の1頭。競馬学校の同期である蛯名正師とのコンビも注目されている。次走は26日、東京10Rのアプローズ賞(2勝クラス)に登録されている。

 そして、12月3日のチャンピオンズC(G1)も、JBCレディスクラシック(G1)覇者のアイコンテーラー(牝5歳、栗東・河内洋厩舎)に騎乗予定だったが、こちらも騎乗を見送ることになった。

 JBCでも武豊騎手の予定だったアイコンテーラーは、松山弘平騎手への乗り替わりで見事勝利を収めた。そのままコンビ継続が望ましかったものの、同騎手はテーオーケインズに騎乗が濃厚のため、新パートナー探しが求められる状況。直近で言えば、2走前の今年のシリウスS(G3)で2着に導いた団野大成騎手が有力候補の1人として挙げられそうだ。

 団野騎手は今年の高松宮記念(G1)でファストフォースとともにG1初勝利を果たしたデビュー5年目の若武者。もし騎乗するチャンスが生まれるようなら、G1・2勝目も夢ではないかもしれない。

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