有馬記念参戦コンビが送り出す注目の「3億円」ホース! 父ドゥラメンテで母は2歳牝馬チャンピオン…今年届かなかったクラシックタイトル奪取へ

ハーパー 撮影:Ruriko.I

 今年の牝馬三冠レースに皆勤し、オークス(G1)ではリバティアイランドの2着に入ったハーパーが、24日の有馬記念(G1)に参戦を表明。岩田望来騎手と新コンビを組む。

 同馬は前走のエリザベス女王杯(G1)でも、初の古馬相手ながら3着に好走。管理する友道康夫調教師は「前走後もダメージはなかった。距離もこれぐらい(芝2500m)が合いそう」と、グランプリに向けて抱負を語っている。

 重賞タイトルはいまのところクイーンC(G3)のみのハーパーだが、デビューから7戦すべてで4着以内に入っている堅実派である。古馬との斤量差をうまく生かすことができれば、好走しても不思議ではない。

有馬記念参戦コンビが送り出す注目の「3億円」ホース!

 そんなハーパーのオーナーであるエムズレーシングと友道厩舎のコンビが10日、阪神・芝2000mで行われる2歳新馬戦に注目馬を送り出す。それがストーンズ(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)である。

 ドゥラメンテ産駒の同馬は、母が現役時代にブリーダーズCジュベナイルフィリーズ(G1)を勝利し、米国の2歳牝馬チャンピオンとなったジェイウォーク。その血統背景通り、昨年のセレクトセールにおいて3億円(税抜)という超高額で取引された期待馬だ。

 馬体重は大体500キロ前後の大型馬であり、春先はまだ緩さが残っていたため成長を促したようだが、前向きさも見られて思ったよりも早く成長したとのこと。

 何よりダービー3勝の友道師が『東京スポーツ』の取材に「来年は2000~2400mで大きいところを狙いたい」と、来春のクラシックを意識したコメントを残したことからも、ストーンズに対する期待の高さが窺えるだろう。

 1週前までに速い追い切りを3本消化済み。友道師も時計面には納得しているようで、仕上がりも良さそうだ。鞍上には今週から短期免許で騎乗する英国の名手・L.モリス騎手を配してきたことからも、必勝態勢を敷いてきたことは間違いない。

「ストーンズは近親にも今年ブルーグラスS(米G1)を勝ったタピットトライスがいるなど、かなりの良血一族ですね。

ドゥラメンテ産駒は来年デビューする2歳世代で早くもラストクロップとなり、また代表産駒の1頭であるタイトルホルダーも有馬記念でラストランが発表されましたが、同馬に負けない活躍をストーンズにも期待したいところです」(競馬誌ライター)

 なお当日は、2017年の日本ダービー(G1)で1番人気に推されたアドミラブルの半弟ヤングスカーレットや、シュヴァルグラン産駒のホームアンドドライがライバルとして立ちはだかってきそうだ。

 陣営がハーパーで届かなかったクラシックタイトルの奪取に向けて、まずは初戦の走りを見届けたい。

GJ 編集部

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