【有馬記念】シャフリヤール「緊急登録」でますます豪華?武豊ドウデュースとタスティエーラでダービー馬の3世代対決も実現か…エフフォーリア不在を惜しむ声も
今週末の香港のシャティン競馬場で行われる香港ヴァーズ(G1)に登録していたシャフリヤール(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)だが、現地の主催者から健康上の問題を指摘されたため、出走取消になることが7日に発表された。
想定外のアクシデントを避けるためには欠かせないが、香港競馬の馬体チェックはかなり厳しい節がある。昨年も香港マイル(G1)に出走予定のサリオスが左前脚跛行で取消になった際、管理する堀宣行師は「納得のいくものではない」と口にしていた。
今回のシャフリヤールについても、オーナーのサンデーレーシングは「主催者の判断が日本と同様でないこともある」と説明。陣営としても不本意な不戦敗だったかもしれない。
それを証明するかのように、早くも24日の有馬記念(G1)の緊急参戦を検討しているとのこと。帰国から当日までにどれほど態勢が整うかは心配だが、もし出走してくるようなら、年末の大一番がさらに盛り上がることは間違いない。
シャフリヤールがグランプリに出走するなら、国内のG1で姿を見せるのは、昨年のジャパンC(G1)以来。これまでは海外延べ4ヶ国を転戦していたが、1年を締めくくる夢の舞台に花を添えてくれるなら大歓迎だ。
ダービー馬シャフリヤールが参戦すれば、ドウデュースとタスティエーラを含めて、直近3世代のダービー馬対決も実現することになる。
もう1つ注目したいのが、シャフリヤールとは日本ダービー(G1)以来の直接対決となる同期の菊花賞馬タイトルホルダーだ。2021年にクラシックを分け合った仲。タイトルホルダーは現役引退を表明したため、最後の対決となりそうである。
“皐月賞馬”の復帰を望む声も?
また、2021年のクラシック戦線といえば、皐月賞(G1)を制したエフフォーリアの存在も欠かせない。
三冠を分け合った3頭が揃ったのは、この日本ダービーが最初で最後。古馬になってからは、エフフォーリアvsタイトルホルダーは2度実現したが、先述の通りシャフリヤールは国内にいないことが多かった。
残念ながら今年引退したエフフォーリアだが、結果的にラストランとなった2月の京都記念(G2)は“始動戦”だった。無事ならば今でも現役を続けていた可能性は高いだけに、優勝経験のある有馬記念にも参戦しただろう。同期のクラシックホースが揃った今、「ここにエフフォーリアもいれば……」という声もSNSで見掛けた。
とはいえ、今年の有馬記念は豪華メンバーが揃う予定。シャフリヤールの動向にも引き続き注目したい。