「まさかダービー馬が最後とは」エフフォーリアに、タイトルホルダーも…引退ラッシュの5歳馬「最後の砦」シャフリヤールは有馬記念(G1)後も現役続行?
シャフリヤールにも迫っている引退の足音…
24日の有馬記念(G1)が引退レースとなることで注目を集めているタイトルホルダー。昨年の最優秀4歳以上牡馬も、今年の勝利は日経賞(G2)のみ。ファンの多い馬だけに、引退レースでもう一花咲かせてほしい。
その一方で、この馬にも引退の足音が迫っている。タイトルホルダーが菊花賞(G1)を勝った2021年の日本ダービー馬シャフリヤール(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。
10日の香港ヴァーズ(G1)を出走取消になったが、レース出走は問題ないとの判断で有馬記念(G1)に緊急で登録したシャフリヤール。鞍上は松山弘平騎手に決まり、1枠2番からの出走が確定した。
ただ、その一方で先日には同世代のホープフルS(G1)の勝ち馬ダノンザキッドが引退を表明。朝日杯フューチュリティS(G1)の勝ち馬グレナディアガーズも今週の阪神C(G2)が引退レースとなる。皐月賞馬のエフフォーリアもすでに引退して種牡馬になるなど、同期の5歳G1ウイナーが次々とターフを去ることになる。
「ダービー馬のシャフリヤールも、いよいよ5歳暮れ。まだ正式な引退発表などはありませんが、キャリア的にもそろそろゴールを意識しないといけない時期になってきました。それにしてもシャフリヤールといえば、かつてわずか4戦で日本ダービーを制したエリート。兄のアルアインもG1馬ですし、正直ここまで長く現役を続けるとは思いませんでした。
ただ、馬の方は元気一杯という感じですね。今週は本番と同じ中山競馬場で松山騎手を背に追い切りを消化。いい動きでしたし、藤原調教師も『香港が絶好調だったけど、調子をキープしている』と合格点。予定していた香港ヴァーズに出られなかったアクシデントはありましたが、状態的には十分力を発揮できると思います」(競馬記者)
有馬記念(G1)次第では現役続行?
8月の札幌記念(G2)ではまさかの大敗となったが、その後のBCターフ(米G1)でなんとか立て直して同レース3着と健闘したシャフリヤール。
緊急で有馬記念に参戦したのも、状態が良いうちにG1を勝ちたい気持ちの表れだろう。海外経験の豊富さもあってか、帰国からの短い間隔でも状態の良さが伺える。世界を知るダービー馬が国内でもう一度力を示すか、その引き際にも注目したい。