永島まなみ「武豊撃破」で春クラシック参戦も!? スウィープフィート継続騎乗決定、「三冠牝馬」輩出の出世レースに挑戦

永島まなみ騎手

「今日は私の技術不足です」

 昨年12月に行われた阪神ジュベナイルF(G1)。レース後にそうコメントを残したのが、ここが念願のG1初騎乗だった当時3年目の永島まなみ騎手だ。

 コンビを組んだのはデビュー戦から手綱を取り続けるお手馬スウィープフィート(牝3歳、栗東・庄野靖志厩舎)。昨年暮れのホープフルS(G1)を制したレガレイラと同じスワーヴリチャード産駒であり、祖母にG1・3勝スイープトウショウがいる血統馬だ。

 その祖母と同じく末脚を武器にしている本馬は、レースでも大駆けが期待されたが、スタートのタイミングが合わず出遅れ……。最後方からの競馬を余儀なくされることとなり、4コーナーも大外。最後の直線に入っても右にモタれるシーンが見られるなど、やや不完全燃焼の7着に終わった。

 ただ9番人気という評価を上回る着順には来ており、1番人気だった4着のサフィラとは、わずか0秒2差。この時点でコンビ継続は未確定だったものの、永島騎手は冒頭のコメントの他に「すごくいい馬なので、見合った技術が身につけられるよう精進したいです」と前向きな言葉も残していた。

 それから約2ヶ月。スウィープフィートが3日のエルフィンS(L)で今年初戦を迎える。鞍上は引き続き永島騎手に決まった。

 前走後に軽くリフレッシュされたスウィープフィートは、阪神JFで出遅れたこともあり、中間はゲート練習も含めて追い切りを重ねたとのこと。先月24日の栗東坂路では4ハロンの自己ベストとなる51秒7をマークしたことからも、順調に来ていると見て間違いなさそう。

 管理する庄野調教師は「ここで何とか賞金を加算しながら、桜花賞(G1)へ向けて、あるいはその先のオークス(G1)へ向けて、順調に過ごしていければいいと思っています」と、春の牝馬二冠を見据えている。

デアリングタクト

 ちなみにエルフィンSといえば、三冠牝馬のデアリングタクトに桜花賞馬マルセリーナ、秋華賞(G1)を勝ったレッドディザイアとエアメサイアも優勝している出世レース。スウィープフィートもここで結果を出せばビッグタイトルがぐっと近づいて来るに違いない。

最大のライバルは武豊騎手&エリカエスティームか

「引き続き永島騎手がパートナーとして選ばれたということは、陣営もこのコンビで春の大舞台に向かおうとしているかもしれません。まだ1勝馬のため、エルフィンSでの賞金加算が必須となりそうなだけに、ここは永島騎手の腕の見せどころでしょうね。

ちなみに同レースでは武豊騎手とエリカエスティームのコンビが最大のライバル候補となってきそうです」(競馬誌ライター)

 武豊騎手が騎乗するエリカエスティームは、初戦こそ後にサウジアラビアロイヤルC(G3)を制するゴンバデカーブースの4着に敗れたが、それ以来の一戦となった前走の未勝利を完勝。1日現在、『netkeiba.com』で公開されているエルフィンSの単勝予想オッズでも1番人気に推されている素質馬だ。

 永島騎手とスウィープフィートのコンビは4番人気想定だが、ライバルが昇級初戦なのに対し、こちらはG1に出走した経験とキャリアの面では勝っているといえる。果たして強敵を撃破して春のクラシックに駒を進めることができるだろうか。

GJ 編集部

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