【きさらぎ賞(G3)予想】ジャスティン軍団の大物で魂の4点勝負! 前走内容が良好かつ人気薄を押さえて、美味しい馬券を狙う
今回はクラシック候補生の試金石となる3歳中距離戦、きさらぎ賞(G3)を予想していく。
まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていこう。21年から昨年まで中京2000mでの開催だったが、傾向に大きな差はないのでまとめてみていく。
ホープフルS、朝日杯フューチュリティS、シクラメン賞(1勝クラス)、未勝利戦 各3頭
東京スポーツ杯2歳S(G3時代含む)、京都2歳S(OP時代含む)、エリカ賞(1勝クラス)、こうやまき賞(1勝クラス)、新馬戦、条件戦(1勝クラス) 各2頭
シンザン記念 1頭
リステッド 1頭
条件特別(1勝クラス) 4頭
となっている。2歳チャンプを決める両G1からの転戦が多いのはさておき、それ以外はほとんど1勝クラスからの挑戦で好走している。重賞からの転戦馬は前走好走した馬と大敗して巻き返しに成功した馬の両方がいるので、実力の見極めが必要になりそうだ。新馬戦、未勝利戦を勝った1勝クラスの馬たちは、基本的に前走3着内に入っていれば好走要件を満たしている。
続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 3-2-2-3
2番人気 2-4-2-2
3番人気 2-1-1-6
4~6番人気 2-3-3-22
7~9番人気 1-0-2-22
10番人気以下 0-0-0-5
となっている。1番人気と2番人気は信用できる数字が残る反面、3番人気は今ひとつアテにしづらい。近5年を見ると、中京開催の3年は堅く収まっているが、京都開催だった19年、20年は意外に荒れ模様だった。さらに遡ると堅く決まっていたので、4年ぶりに京都へ戻っての開催がどちらへ転ぶかは何とも言えないところがある。例年頭数が揃わないケースが多いので、6番人気あたりでも数字よりも人気薄に相当するので注意。
そして、開催当日の雲行きが怪しい。降水確率は80%。小雨のようなので極端な悪化はなさそうだが、開催が続いて荒れている馬場のコンディションがより悪くなる可能性は高い。とりあえず、今回は頭に置いておく程度で予想を進めたい。
これを踏まえて「◎」は人気しそうだが9番ジャスティンアースとする。
前走は11月京都1800mの未勝利戦。中目の枠から好ダッシュを決め、逃げ馬を前に見る2番手につけて追走。ペースはスローで流れ、直線に向くと逃げ馬が脱落したところで一気に抜け出して先頭に立ち、そのまま後ろの馬に交わされず勝利を挙げた。
デビューは10月京都2000mだったが、この時は後方からの競馬を選び、直線よく追い込んで来たが3着に終わっている。
前走は番手から抜け出して押し切る競馬となったが、上がり最速をマーク。勝ちタイムも京都開催だった頃のきさらぎ賞の平均的な勝ちタイムか、それを上回る時計だった。
近3年の中京開催も含め、このレースは比較的前が残りやすい傾向にある。そういう意味では、前走のように前目につけて直線で押し切る競馬ができれば勝機は十分にあるのではないだろうか。ローテーション的に未勝利から好走する例もあったので不利もない。また、当日それほど悪化するとは思えないが重馬場を経験しているのも心強い。
そこそこ人気しそうではあるが、本命に推してみたい。
「○」は意外に人気がない3番ウォーターリヒトを挙げる。
前走はシンザン記念(G3)。外目の枠からスタートすると、ポジションを一気に下げてほぼ最後方に控えての競馬。ペースは緩みのない速い流れで、直線に入ると全馬が横に広がっての叩き合いになったが、上がり最速の脚で後方から追い込み、3着を確保した。
前走はブービー人気で3着に入り穴を開けたが、それも仕方ないところで、新馬戦は5着、そのあと未勝利を2戦連続で3着し、4戦目でようやく勝ち上がった「勝ち味に遅い」「もう一歩届かない」という馬だったからだ。
とはいえデビューから勝ち上がりの未勝利戦まで4戦連続で2000m戦を使ったあとに、2ハロン短いマイルの重賞に出走して3着に入るとは、意外に懐の広い馬である可能性がある。
持ち時計は平凡なものの、キャリア5戦でうち4回は上がり上位に来ている切れ味のある馬。今の悪化している京都の馬場でその持ち味が殺されなければいいが、4週前の京都の重賞で好走しているので、それも杞憂に終わる可能性は高い。
前残りしやすいレースで、上手く立ち回って後方からの追い込みを決める、そういう状況も考えて対抗として押さえたい。
「▲」も人気がない7番レガーロデルシエロを推す。
前走はこうやまき賞。7頭立ての少頭数レースで、外目の枠からスタートするも出脚が鈍く遅れ気味に。それでも3番手まで巻き返して追走。やや速めのペースで流れていき、直線では同じ位置にいた馬と叩き合いになるが、もう一歩及ばず2着となった。
デビューは6月東京1600m戦で、この時は出遅れて後方からのレースになるも、上がり最速の33.7秒の脚で追い込んで3着。次戦の未勝利戦では少頭数ということもあって、番手につけて押し切るレースで勝利。このレースは札幌ではあったが1800m戦で、今回のレースで通用するタイムで勝っており、時計の裏付けはある。
また、キャリア3戦のいずれも上がりタイムは上位2位までに入っており、切れ味の面でも他馬に劣るところはない。ローテーションも好走例のあるものなので、データ的には勝ち負けまで見える1頭である。
「△」は人気の軸になるであろう、8番ファーヴェントとする。
前走は東京スポーツ杯2歳S(G2)で、中団前目につけて追走し、速い流れの中で直線に向くと前の馬が残る展開に。そこを追撃するもハナ差届かず3着に終わった。
8月の新潟1800m戦でデビューしているが、上がり最速の33.4秒をマークして、後続を2馬身離す完勝を飾った。休み明けで臨んだ前走だったが、馬体を大幅に減らしての出走で、おそらく完調になかったものと考えられる。それで勝ち馬と0.3秒差3着に入ったのだから恐れ入る。
無論、前走の時計は非常に優秀なタイムで、今回のレースでの平均的な勝ちタイムを大きく上回る。人気になるのも致し方ないところだが、今回は時計が出るような馬場ではないので、パワー勝負になったときにどう転ぶかという懸念はある。その分割り引いての押さえである。
ということで、今回は3番、7番、8番、9番の4頭で3連複BOX4点勝負とする。そもそも頭数が少なめなことと、人気の軸になりそうな馬を押さえるので、トリガミのリスクを避けての点数減というところだ。それでも、人気薄も押さえているのでそこそこ配当は望めるはずだ。