【フェブラリーS】主戦騎手「負傷」のウィルソンテソーロは松山弘平と初G1制覇へ。コンビ復活「霧散」の戸崎圭太はオーナーとの疎遠も影響?
18日に開催されるフェブラリーS(G1)。出走を予定している有力馬の1頭ウィルソンテソーロ(牡5歳、美浦・小手川準厩舎)は、松山弘平騎手との新コンビで臨むことがわかった。
本馬は、ここまで14戦7勝、ダート重賞3勝の実績馬。2走前のチャンピオンズC(G1)から若武者・原優介騎手と新コンビを結成すると、続く東京大賞典(G1)でも2着に入り、相性のよさを見せていた。
今年はサウジC(G1)に参戦するプランもあったが、サウジCの招待が届かなかったこともあり、引き続き原騎手とのコンビでフェブラリーSに向かうことを発表。しかし、同騎手が先週土曜の東京4Rで落馬。腰部並びに左足の負傷と診断され、その後は日曜も含め全レースで乗り替わりというアクシデントが発生したため、鞍上が宙に浮いた状況ともなっていた。
原騎手にとっては悔しい乗り替わりとなるだろうが、ウィルソンテソーロは年明けの放牧でリフレッシュしている様子。後任の松山騎手はテン乗りとなるが、2021年の最優秀ダートホース・テーオーケインズの主戦を務めた実績の持ち主でもあるだけに、待望のG1奪取に期待したいところだ。
その一方で、ウィルソンテソーロと再コンビとならなかったのが戸崎圭太騎手である。
4連勝でオープン入りに導いた戸崎騎手だが…
戸崎騎手はウィルソンテソーロのデビュー2戦目から騎乗。初ダートとなったキャリア4戦目の未勝利で2着馬に大差をつける圧勝劇を決めると、そこから破竹の4連勝で同馬をオープン入りに導いたパートナーである。
その後もダート路線で活躍が期待された人馬だが、戸崎騎手が他のお手馬との兼ね合いや、本馬が美浦の田中博康厩舎から現在の小手川厩舎に転厩した影響もあってか、昨年3月の名古屋城S(OP)で乗り替わりとなって以降はコンビを組む機会がなかった。
ただ今回は、先述の通り原騎手が不運にも負傷してしまった上、戸崎騎手は現在のところ今年のフェブラリーSで騎乗馬が見当たらない。ここでウィルソンテソーロと久々のコンビ復活も考えられたが、チャンスが巡ってくることはなかった。
「ダートでは4戦4勝とほぼ完璧に結果を残しているだけに、原騎手が乗れないのであれば戸崎騎手とウィルソンテソーロの再コンビに期待を寄せていたファンもいたかと思います。
ただ、実は戸崎騎手と同馬を所有する了徳寺健二ホールディングスは、昨年9月30日の2歳未勝利を単勝1.7倍のバナマンテソーロで6着に敗れたのを最後に、コンビが途絶えているんですよ。
戸崎騎手は一昨年、同オーナーの所有馬に最多となる27回も騎乗、昨年も1月から9月まで毎月コンビを組むなど蜜月な関係だったのですが、現在は事実上の絶縁に近い状況のようですね」(競馬誌ライター)
昨年1月の招福S(3勝クラス)でダート4連勝を決めた際には「連勝が止まらなくなりましたね。この先も楽しみです」と喜びを語っていた戸崎騎手。果たして、再びウィルソンテソーロに跨る日はやってくるだろうか。