「能力はかなりありそう」武豊が高評価した良血がデビュー2戦目!「あの現役種牡馬」に続くドバイ&米国三冠レース挑戦の可能性も?
先月14日の新馬戦を快勝したディスタントスカイ(牡3歳、栗東・角田晃一厩舎)が11日、東京7Rの3歳1勝クラス(ダート1600m)でデビュー2戦目を迎える。鞍上は初戦に引き続き武豊騎手だ。
同馬は祖母にスプリントG1・2勝のビリーヴを持ち、近親には一昨年のスプリンターズS(G1)を勝ったジャンダルムがいる良血。注目の初戦は京都ダート1400mの舞台で13番枠から抜群のスタートを切った。
しかし、鞍上の武豊騎手が「返し馬から周りを気にしていたので、競馬であまり進んでいかなかった」と振り返っていた通り、道中はレジェンドが気合を付けながらの追走となり、4コーナー手前では早くもステッキが飛ぶこととなる。
そのまま馬群に沈むのではないかと危惧されたが。最後の直線を向くと一気に加速。ゴール前で抜け出すと最後は手綱を流す余裕も見せながら、2着に1馬身1/4差でフィニッシュした。
「4コーナーの手応えにはヒヤリとしましたが、最後は能力の違いで押し切ってくれました。祖母ビリーヴは名スプリンターでしたが、この馬はどちらかといえば距離が延びた方よさそうな印象を受けましたね」(競馬誌ライター)
レース後の武豊騎手は「能力はかなりありそう。今日はそれで勝ち切ってくれた」と、ディスタントスカイのポテンシャルに太鼓判。管理する角田師は「掛からないので距離を延ばすなら早いほうがよさそう」と先を見据えていたが、今回はさっそく距離を1ハロン延長してきた。
追走に苦労していた前走の競馬を見る限り、距離延長は間違いなくプラスと出るだろう。8日現在、『netkeiba.com』で公開されている単勝予想オッズでも1番人気に推されており、ここはデビュー2連勝を飾りたいところだ。
UAEダービー&米国三冠レース挑戦の可能性も?
「ディスタントスカイは来月末にドバイで行われるUAEダービー(G2)に登録。さらに5月4日から約1ヶ月間にわたって開催される米国のクラシック三冠競走にも予備登録を済ませました。
同馬を所有するノースヒルズ(名義は前田幸治氏)と武豊騎手のタッグは、同じノースヒルズ軍団のラニで2016年のUAEダービーを制し同年の米国三冠に参戦した前例があります。ディスタントスカイも今週末の結果次第では海外挑戦も考えられそうです」(同)
現在は種牡馬として重賞ウイナーのリメイクを輩出しているラニだが、現役時代は騎乗した騎手が終始追っ付け通しとなるなど、ズブい馬としても知られていた。
道中あまり進んでいかないという部分では、ラニとディスタントスカイはある意味共通しているかもしれない。偉大な先輩と同じ足跡を視野に入れるためにも、2戦目の走りに期待したい。