藤田菜七子「101連敗」女性騎手で唯一白星なし…「能力がある馬だと思う」絶好のチャンスも馬券圏外に
先週土曜に行われた小倉7Rの4歳以上1勝クラス。7番人気ブーバーで逃げ切り勝ちを決め、2024年の初白星を飾ったのがデビュー2年目の河原田菜々騎手だ。
テン乗りで伏兵を優勝に導く会心の騎乗に同騎手は「ゲートが良かったですし、すんなりと先手を取れました。道中も楽に運ばせてもらえましたからね」と、レース後に“してやったり”のコメントを残した。
ルーキーイヤーの昨年は13勝をマークした河原田騎手。この白星をきっかけに今年さらなる活躍に期待したいところだ。
これにより、昨年12月から怪我で休養に入っている古川奈穂騎手を除くと、JRAの女性騎手で今年唯一の白星なしとなってしまったのが藤田菜七子騎手である。
今年の女性騎手は、2年目の小林美駒騎手がここまで5勝を挙げて絶好調。永島まなみ騎手もそれに続く4勝をマークしており、今村聖奈騎手もすでに白星をゲットしている。またスポット参戦している女性外国人騎手のR.キング騎手も重賞2勝を挙げる快進撃、先述の通り河原田騎手も初白星を飾ったが、女性騎手ブームのパイオニア的存在である藤田騎手だけがここまで波に乗れていない。
ただし、藤田騎手にも決してチャンスがなかったわけではない。特に先週日曜の小倉6Rで騎乗したコスモララバイ(牝3歳、栗東・吉田直弘厩舎)は2番人気という高い評価を集めていた。
絶好のチャンスと思われたコスモララバイだが…
藤田騎手はコスモララバイと前走で初コンビを組むと、最後の直線で同馬の末脚を引き出し僅差の3着に好走。継続騎乗となった今回は『スポーツ報知』の取材に「(前走で)特徴をつかんだので、これを頭に入れて乗り方を工夫します。能力がある馬だと思います」と手応え十分のコメントをしていたことから、ここで初白星を期待したファンも多かったことだろう。
レースでは1枠2番からスタートし、道中は4番手付近を追走。最後の直線では内目に進路を取ったがもうひとつ伸びを欠き、最後は馬券圏内を外す4着に敗れてしまった。
「この週の小倉はインコースがやや荒れていたため、結果的には内枠がアダとなってしまいましたかね。前走のように外に出せていれば、また違った結果になっていたかもしれません」(競馬誌ライター)
絶好のチャンスだと思われたコスモララバイでも敗れ、藤田騎手は先週も未勝利が確定。今年初白星がお預けとなったのもそうだが、実は昨年11月から3ヶ月以上も勝ち星から遠ざかっている。これで連敗記録は「101」まで伸びてしまった。
24日には古川奈騎手が戦列復帰を予定しており、また来月には藤田騎手の姿を見てジョッキーという職業に憧れたという後輩女性騎手の大江原比呂騎手もデビューする。慕ってくれる後輩のため、また連敗ストップのためにも今週末の奮起に期待したい。