【弥生賞】武豊の「ゴールポスト」を動かす戦友が刺激! 同一重賞6勝のライバル凌ぐ得意舞台…サンライズジパングに「大物撃破」の可能性十分

武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 23日に56歳の誕生日を迎えたばかりの横山典弘騎手が手にした今年の重賞勝利は早くも2勝目。長男の和生騎手や三男の武史騎手らの活躍を見守る父でもあるが、騎手としての経験と手腕は息子たちに負けていない。

 25日の中山記念(G2)では、7番人気のマテンロウスカイを鮮やかな手綱捌きで勝利に導き、同レース最多6勝目を挙げるとともに、ダノンデサイルの京成杯(G3)で記録したJRA重賞最年長勝利も更新した。

 上位人気に支持されたエルトンバローズ、ヒシイグアス、ソーヴァリアントらが道悪や展開が向かずに凡走したのを尻目に、道中はロスなく内目の好位をキープ。ハイペースの逃げを演じたドーブネを最後の直線半ばで交わし、ゴール過ぎには会心の騎乗を噛みしめるように小さくガッツポーズ。レース後の口取りでは恒例となったフライングディスマウントも披露した。

 G1の場合は、昨年の大阪杯(G1)をジャックドールで制し、有馬記念(G1)で最年長勝利を更新した武豊騎手だが、重賞最年長勝利のゴールポストを動かした2つ上の戦友から勇気をもらったに違いない。

 そんなタイミングに今週末の弥生賞ディープインパクト記念(G2)が開催されるというのも何かの縁だろう。何しろレース名に加わったディープインパクトでの勝利を含めたレジェンドの弥生賞勝利は8勝。今年はサンライズジパング(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)とコンビを組んで参戦を予定しているが、もし勝てば9勝目となる。

■武豊騎手の弥生賞勝利

1996年ダンスインザダーク
1997年ランニングゲイル
1998年スペシャルウィーク
2005年ディープインパクト
2006年アドマイヤムーン
2007年アドマイヤオーラ
2010年ヴィクトワールピサ
2020年サトノフラッグ

「3月15日で55歳を迎える武豊騎手にとっても横山典騎手は永遠のライバルといってもいい仲。バースデーウィークの勝利となれば、17日の阪神大賞典(G2)が有力候補ですが、現時点で騎乗の有無は分かりません。ノリさんの記録更新は当然耳に入っているでしょうから力が入ると思いますよ。

2度目のコンビとなった前走の若駒S(L)は、見た目以上に強い勝ち方でした。道中の手応えは決してよく見えませんでしたが、最後の直線でエンジンが掛かると出色の切れ味。最後方から先行各馬をゴボウ抜きにして、ゴール前では流す余裕すらありました」(競馬記者)

 また、サンライズジパングの父キズナも武豊騎手とのコンビで2013年の日本ダービー(G1)を優勝した思い出の馬だ。2005年の父ディープインパクト以来となるダービー制覇に、約14万人の大観衆を前にしたレジェンドが「僕は帰ってきました!」と復活を宣言する名シーンも生まれた。

 下馬評では昨年のホープフルS(G1)で2着に入ったシンエンペラー、前走のアイビーS(L)で後のホープフルS優勝馬レガレイラを破ったダノンエアズロックが人気を集めそうだが、不世出の天才・武豊なら何かをやってくれそうな予感がある。

※弥生賞に出走を予定していたサンライズジパングですが、右トモの違和感があったようで回避となりました。皐月賞直行が濃厚のようです。

GJ 編集部

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