エフフォーリア、タイトルホルダー世代の「実力馬」がいよいよ実戦に復帰!クラシックを戦った「盟友」の復活勝利も追い風となるか
10日、中京競馬場を舞台に開催される金鯱賞(G2)で、ヨーホーレイク(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎) が実に2年2ヶ月ぶりの復帰戦を迎える。
ディープインパクト産駒の同馬は2020年7月デビューから2連勝。暮れのホープフルS(G1)でも3着に入り、早い時期から素質の片鱗を覗かせていた実力馬である。翌年はきさらぎ賞(G3)2着を経てクラシックへ参戦し、皐月賞(G1)5着、日本ダービー(G1)は7着と世代上位の力があることを示した。
その後7ヶ月半の休養を挟み、当時、中京開催で行われた日経新春杯(G2)でクラシック戦線において先着を許していたステラヴェローチェを負かし、重賞初制覇を果たした。
レースに騎乗した川田将雅騎手も「多くの有名馬が引退した中で、新しい世代で頑張っていきたいと思います。今後の成長を期待します」と先を見据えるコメントを残し、将来的なG1制覇に期待が懸かった。だが大阪杯(G1)を体調が整わないため回避すると、その後は、ほとんど音沙汰がなかったため、一時期は「行方不明疑惑」が取り沙汰されるなど、心配するファンも多かった。
しかし昨年の12月、金鯱賞で復帰を予定していると報じられると、SNSや掲示板では「おかえりなさい」「ステラヴェローチェに続いて復帰か!」「金鯱賞は現地参戦決定」など復帰を待ち望んでいたファンから歓喜の声も多く寄せられた。
ヨーホーレイクの金鯱賞参戦が注目を浴びるのは、ステラヴェローチェが3日に行われた大阪城S(L)で約2年半ぶりの勝利をあげ復活の狼煙をあげたことも無関係ではないだろう。他にも今年は6歳馬が重賞を4勝と世代レベルの高さを証明しており、クラシック戦線を戦ってきたヨーホーレイクに懸かる期待も大きい。
また、もし2年2か月ぶりの一戦で勝利をあげれば、長期休養明けでの重賞勝利は歴代最長となり、2007年の京都ハイジャンプ(G2)で勝利したテイエムドラゴンの1年7ヶ月を大幅に更新することになる。
今週行われた追い切りでヨーホーレイクは、ドウデュース相手に併入でフィニッシュするなど、休み明けでも状態は良好だ。本馬を管理する友道調教師は「調教ではブランクを感じませんが競馬に行ってどうか」と慎重なコメントを残したが、中京競馬場では【1-1-0-0】と相性の良さもあり、いきなりの実戦でも好走が期待される。
「4歳世代の最強馬候補」とも称される昨年の菊花賞(G1)を制したドゥレッツァや、昨年の金鯱賞を制したプログノーシスが人気の中心となりそうだが、エフフォーリアやタイトルホルダー、シャフリヤールなど強豪揃いだった21年クラシック世代の隠し玉ヨーホーレイクが復活を遂げるか注目したい。