【ファルコンS(G3)3点予想】「隼の鬼」幸英明が2年目新人女性騎手の無念を晴らす! 爆穴濃厚も「お手本を見せてもらえれば」陣営が見せたガチ度に期待!
今回は16日に中京競馬場で行われるファルコンS(G3、芝・1400m)を予想したい。
5月のNHKマイルC(G1)の前哨戦という位置付けだが、2020年の2着馬ラウダシオンが本番で結果を残した一方、2018年の勝ち馬ミスターメロディは古馬になって高松宮記念(G1)を制覇。1400m戦だけあって、将来的にスプリント路線で活躍する馬も少なくない。
本命「◎」は4番のクリスアーサー(牡3歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)だ。
クリスアーサーといえば、デビュー戦から河原田菜々騎手とコンビを組み、昨年12月には中京2歳S(OP)を勝利。ルーキーの河原田騎手にとっては、これが初のOP勝ちという記念の勝利にもなった。
大戸志浦オーナーの理解もあり、所属の河原田騎手が主戦騎手を務めてきたクリスアーサーだがデビュー6戦目の今回にして、ついに乗り替わり。白羽の矢が立ったのは、幸英明騎手だ。
河原田騎手の師匠となる渡辺調教師からも「お手本を見せてもらえれば」と期待を寄せられている幸騎手だが、奇しくも近3年のファルコンSで2勝3着1回という鬼である。それも3番人気1着→6番人気3着→8番人気1着とくれば、今回“4匹目のどじょう”を追わないわけにはいかないだろう。
さらに、愛弟子を切ってまで鞍上を交代した陣営の本気度が見えたのが、13日の最終追い切りだ。栗東のCウッドで4ハロン54.2秒はそこまで目立った時計ではないが、ラスト10.8秒はこの日唯一の10秒台とキレッキレ。明らかに折り合い重視の終い重点の追い切りは、前走1200mからの距離延長の不利を全く感じさせない。
人気はなさそうだが、主戦降板となった河原田騎手の悔しさを晴らすようなレースを見せてくれるはず。思い切って狙っていく。
対抗「〇」は1番のロジリオン(牡3歳、美浦・古賀慎明厩舎)だ。
京王杯2歳S(G2)2着に、前走はクロッカスS(L)を勝利。舞台こそ共に東京だが「左回り1400m」という括りでは、ここでも頭一つ抜けた存在と言えるだろう。
例年なら1番人気になってもおかしくない有力馬だが、今年は大物候補と噂されるソンシ、そして東京スポーツ杯2歳S(G2)を勝ったシュトラウスがいることもあって、実績よりも美味しい配当が期待できるはずだ。
先週のフィリーズレビュー(G2)では、京王杯2歳Sをクビ差でワンツーしたコラソンビートが登場。立場的に無理する必要はなかったが、ロジリオンと同じ1枠1番から器用な競馬で2着を確保。鞍上の三浦皇成騎手には、先週の横山武史騎手のような競馬を期待したい。
3番手「▲」は3番サトミノキラリ(牡3歳、美浦・鈴木伸尋厩舎)を推したい。
3戦2勝2着1回という戦績で挑んだ前走の朝日杯フューチュリティS(G1)だったが、父が名スプリンターのビッグアーサーということもあって13番人気の低評価だった。
6着に敗れた以上、その評価は概ね正しいと言えるが、記録した上がり3ハロン34.6秒は2着エコロヴァルツに次ぐ全体2位。勝ったジャンタルマンタルと0.4秒差だったのは、この馬の非凡さを示している。距離短縮は間違いなくプラス。1400mなら突き抜けてもおかしくない。
4番手「△」は6番オーキッドロマンス(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)だ。
ロジリオンを2番手評価した以上、本馬とほぼ互角の戦いを演じているオーキッドロマンスの評価を下げるわけにはいかないだろう。2戦2勝という戦績が示す通り、ベストが1200mであることは間違いなさそうだが、今回も調教の動きは良く大崩れする気配はない。
以上、今回は「◎」は4番のクリスアーサーを1頭軸に、「〇」1番のロジリオン、「▲」3番サトミノキラリ、「△」6番オーキッドロマンスら相手3頭の三連複3点で勝負する。