「競馬の神様」は実に意地悪だ!キャプテン渡辺のWIN5あるある…「これだけはやめてね」という相手が異常な確率で来る問題【徒然なる神のくず競馬トーク】

 競馬の神様というのは本当に意地悪なものです。「この馬だけはやめてね」と、恐る恐る最後に切った馬が、まあ、本当によく来ますよね。

 WIN 5なんかやってると特にそう思います。WIN 5は点数を増やすと大変なことになるので、我々のような小市民はとにかく絞らなければいけません。

 勇気を振り絞り最後に切った人気馬、後ろ髪を引かれながら「いやあ……でも頭はないだろ……」と切った穴馬、これらに本当によくやられます。今でもやられています。

 まあ、ここではWIN 5は1回置いておきましょう。馬券を買っているとハズレたときに、「いや、もうこんなの当たりだよ。少なくとも予想はほぼ完璧に当たってるんだよ!」と叫びたくなることがあります。

 直近では例えば阪神大賞典(G2)なんかがそうでした。疑われている系の人気馬であり、皆があまり買いたくないテーオーロイヤルとブローザホーンは、実は堅実に来ると読み、シルヴァーソニックとディープボンドはもちろん切る。

 そして少なくとも私の周りでは「馬券買うならこの馬からだよ」とか言ってる人間が多かったサヴォーナを弱めの△印におさめ、更に「穴ならこれしかない!」と7番人気のプリュムドールを▲に抜擢したのでした。

 印でいうなら、◎テーオーロイヤル、○ブローザホーン、▲プリュムドール、△サヴォーナだった。結果はご存知の通りですが、当たりだろ!こんなもん!当たりなんだよ!ほぼ読み切ってるんだよ!完璧に読めというのか!?完璧になんか読めるわけねえだろ!!

 ハアハア……。2着だったワープスピードは、「これだけはやめてね」と最後に切った馬だった。私は皆が思っているより、この馬は後ろからになると思っていたし、実際後ろからになった。

 しかし、川田将雅騎手のスーパー好騎乗で2着に……(涙)。こう言っちゃなんですが、ワープスピードが川田騎手でなければ、間違いなくこのレースは6→2→1で決まっていたはずだ。

 そうすれば私は30万くらい勝っていた。言っておきますが1番は7番人気だし、3連単は絞って6点しか買ってませんからね。何度も言いますが、こんなもの少なくとも予想は当たりなんですよ!

 はい。わかっているんです。私がどんなにここで吠えたところで、とにかくハズレでしかないということは。虚しい……。この予想がただのハズレとして処理されることが虚しくて仕方ない(笑)。

 まあ、こんなのは氷山の一角で、みなさんも同じような経験を散々して来ている事でしょう。この「最後に切った馬がなぜか異常な確率で来る問題」、これの解決法はハッキリ言ってありません。

 強いて言うならもう手を広げるしかありませんが、手を広げれば回収率は下がり、WIN 5なら手を広げるというのはそう簡単に出来る事ではありません。更に手を広げたところで、全流しでもない限り、最後に切る馬というのが存在し、そしてそれが来るのが競馬でしょう(笑)。

 結局のところ切るときも買うときも自分を疑いに疑わなければいけないですね。少なくとも私は的中率は15〜6%なんですから、基本的にはハズレるわけだ。私に限らず、回収率で勝負している人は皆そうでしょう。

 つまり、自分の買い目が当たるかは常に相当疑わしいわけです。疑いに疑うべきなんですね。もちろん、5回に1回勝つ7倍の馬とかを狙っているんですから、ハズレるのは当たり前で結果的にこちらの方が回収率は上なので、決して今やっていることも間違いではないんです。

 でも、一方で自分の買い目が疑わしいこともまごうことなき事実。一体どうしたらいいのだ?(笑)回収率と的中率の関係はパラドックスのようなものなので、どうしても当たる当たらないに関しては、解決策はなかなか見つからないのです。

 とにかく!皆さんも私も肝に命じておくべきことは!競馬の神様は実に意地悪ということです!最後までこれでいいのか?と、自分の馬券を疑ってください!まあ、疑い過ぎてもダメなんですけどね。堂々巡りです(笑)。では今週も頑張りましょう〜。

キャプテン渡辺

お笑い芸人。1975年10月20日生まれ、静岡県静岡市出身。A型。放送芸術学院卒業。2005年にお笑いトリオ・キラッキラーズを結成。現在はピン芸人として活躍中。土曜の競馬中継「ウイニング競馬」(テレビ東京)レギュラー。競馬予想術の粋を集めた自著「神の馬券術」(KADOKAWA)が好評発売中

【YouTube】くず競馬チャンネル

Twitter:@captain1975

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