「135連敗」乗り越えた若手が待望の初勝利!「そのまま粘れ」師匠も周りが驚くほど大声援…ミルファームのオーナーも好印象

 小林美駒、河原田菜々ら女性騎手が健闘を見せている2023年デビュー組。幼さの残る顔立ちと度胸ある騎乗で田口貫太騎手に注目が集まっている。いまやすっかり「穴党御用達」の騎手として知名度がアップした。

 ただ、田口騎手が同期トップを独走している裏で、デビューから勝ち星に恵まれなかった騎手もいる。それが石田拓郎騎手(19歳、美浦・新開幸一厩舎所属)だ。

 自身が勝ち星を挙げられずに苦戦を続ける中、今年3月にデビューしたばかりのルーキーたちが勝利。後輩騎手に先を越される状況に焦りもあっただろう。

135連敗の長いトンネルからようやく脱出 

 しかし、先週末の開催で待ちに待った初白星を手にすることに成功した。振り返れば初騎乗から135連敗という長いトンネルを抜け出した末の初勝利である。これには本人も「まずはホッとした気持ち」と安堵のコメント。これをきっかけに2勝目3勝目と続けていきたいところだ。

 これまで2着や3着はあったものの、あと一歩というところで惜敗していた。ただ勝つ時は何かとうまくいくもので、運も実力の内とはよくいったもの……。開幕週の芝で1枠1番を引けて、展開としても前に人気馬を見る絶好の形で運べた。

 直線でも河原田騎手が1頭分のスペースを開けていたことで、詰まったり外に持ち出すロスもなく末脚を伸ばせた。ゴールに入った瞬間は分が悪いように映ったが、なんとかハナ差だけ交わしていた様子。石田騎手の執念が手繰り寄せた勝利だったのではないか。周りの騎手も祝福ムードで本人も凄く嬉しそうだった。

ブレイク中の田口貫太騎手

 7番人気の穴馬で初勝利を挙げた石田騎手だが、翌日のレースでも12番人気の大穴を3着に持ってくる好騎乗。土日合わせて2鞍だったのは残念だが、コツコツと努力を積み重ねている姿を評価する関係者もいる。

「デビュー当初に比べれば追っている姿勢、フォームも力強くなっていますし、彼なりに努力しているのは感じました。実は少し前に転機があったんです。ピヨルピというミルファームの馬に乗ったのですが、見せ場こそ作れなかったものの、最後まで諦めずに追う姿勢に清水敏オーナーが好印象を抱いたようです。レース後には石田騎手からオーナーに連絡をしたのですが、その時の受け答えや印象が凄く良かったそうです。

その関係で重賞でも好走歴のあるグラニットの騎乗が決定しました。結果は5番人気で5着でしたが、本人も走る馬の乗り味や背中を感じられたのは大きかったのでしょう。レース直後には反省を口にするなど、次戦に向けて色々とイメージができた様子でした。やや内向的な性格ですが凄く真面目。直接話すと好感を持つ人も多いと思います。まだまだ騎乗数は少なく、更なるアピールは必要でしょうが、3キロの減量特典はありますし、コツコツやっていけば応援してくれる人も増えそうです」(競馬記者)

2勝目に向けた今後の課題

 また、これは別の記者が教えてくれた裏話だが、師匠の新開調教師はグラニットのレースで周囲が引くくらいに大声を出して応援していたという。

 それもまるで馬券を購入した競馬ファンのように「拓郎行け!そのまま粘れ!」などと絶叫していたという。弟子を想う師の姿が微笑ましく見える反面、現場では「それだけ応援するなら自分の厩舎の走りそうな馬に乗せてあげてもいいんじゃないの」という声も聞かれたらしい。

 初勝利をきっかけにチャンスを掴みたい石田騎手だが、先述したように土日で2鞍しか乗れないのでは心許ない。勝とうが負けようが騎乗機会が増えることによって技術の向上にも繋がるはずだ。

 とはいえ、肝心のエージェントが関係者に石田騎手を売り込むことができていないそうで騎乗馬の確保に苦戦している様子。こちらについては、ミルファームの清水オーナーのように、可愛がってくれる人脈を築く必要がありそうだ。もちろん、師匠のバックアップにも期待したいところである。

GJ 編集部

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