【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
いよいよ最強ジョッキーが復帰を果たす。
3月のドバイターフ(G1)で落馬負傷し、休養中だったC.ルメール騎手だが、5日に東京競馬場で行われるNHKマイルC(G1)で復帰することが分かった。先日も自身のSNSで復帰に向けたトレーニングをする姿なども公開し、5月の前半を目標に調整を続けている旨を伝えていたが、何とか間に合った。
ドバイで落馬して肋骨と鎖骨を骨折、肺にも穴が開く大怪我を負っていたため、一部のファンから春のクラシックは絶望という声も聞かれたものの、驚異的な回復を見せた。ただ近しい関係者からは、おそらくオークス(G1)や日本ダービー(G1)は間に合うだろうという話も出ていたようである。
最強ジョッキーの復帰はクラシック戦線にも大きな影響
「すでに発表されていますが、NHKマイルCでアスコリピチェーノとコンビが決まっています。今週の調教に乗って問題なさそうなら確定でしょう。前走の桜花賞(G1)で騎乗していた北村宏司騎手はシュトラウスに騎乗予定です。北村宏騎手も最善を尽くしたと思いますが、桜花賞と皐月賞(G1)をともに1番人気で敗れたこともあり、ノーザンファームも勝負強いルメール騎手への乗り替わりを決断したみたいです。
NHKマイルCは社台ファーム生産のジャンタルマンタルが最大のライバルですから、ノーザンファームもルメール騎手を確保して必勝態勢といったところでしょう。ただ、今週は乗ったとしてもNHKマイルCだけの一鞍入魂らしいです。来週以降は少しずつ鞍数を増やす方向のようですが、当面はセーブ気味になるでしょう」(競馬記者)
戦列を離れている間にリーディングジョッキーの座を川田将雅騎手に奪われ、お手馬のステレンボッシュに騎乗したJ.モレイラ騎手が桜花賞を勝ち、レガレイラに騎乗した北村宏騎手が皐月賞で敗れた。ルメール騎手としても、盛り上がりを見せる春のG1シーズンを見学したくはなかったはずだ。
シックスペンスとのコンビは解消
気になるのはオークスや日本ダービーの騎乗予定馬だが、桜花賞でステレンボッシュを勝利に導いたモレイラ騎手がオークスの週は契約馬主との関係でブラジルに戻るため、ステレンボッシュとのコンビが復活する様子。ヴィクトリアマイル(G1)でコンビを予定しているフィアスプライドも国枝栄厩舎の管理馬であり、両者の結びつきの強さを物語っている。
その一方でシックスペンスとは川田騎手との新コンビが発表済み。ルメール騎手はダービー出走を表明したレガレイラの騎乗が濃厚か。
とはいえ、まだレースに対する勝負勘や体調も万全といい難いことも事実。予想を上回るタイミングで早期復帰するのは朗報であるものの無理は禁物。まずは今回のルメール騎手と同じく、一鞍入魂だった昨年の有馬記念(G1)でドウデュースとともに完全復活した武豊騎手の再現に期待したいところだ。