ベラジオオペラに先着した元ダービー馬候補が待望の再始動! ファントムシーフは直前回避も…4歳牡馬「低レベル疑惑」に反撃なるか

日本ダービー以降、苦戦が続くタスティエーラ 撮影:Ruriko.I

低レベル説に歯止めがかけられない4歳牡馬勢…

 一部のファンのみならず、元JRA安藤勝己氏などからも、そのレベルが疑問視されている4歳牡馬勢。先月開催された天皇賞・春(G1)は“低レベル説”を如実に表す結果になったといってもいい。

 昨年のダービー馬タスティエーラ、そしてレース後にアクシデントが判明したものの、同年の菊花賞馬ドゥレッツァが6歳馬テーオーロイヤルを前に為す術なく敗れ去った。4歳馬の最先着はクラシック参戦すら叶わなかったスマートファントムの4着だったが、勝ち馬からは約3馬身も離される完敗。それもハイペースで流れたレースで着拾いに徹した結果、展開がうまくハマった印象も強かった。

 大阪杯(G1)は4歳世代のベラジオオペラが勝利を挙げ、一矢を報いたものの、この週はドバイミーティングが開催されたことでドウデュースやジャスティンパレスといった国内のトップホースが不在。両雄が出走を予定している宝塚記念(G1)でベラジオオペラが再び好勝負できるかどうかが一つのポイントになりそうだ。

「4歳馬は昨年のセントライト記念(G2)で皐月賞馬ソールオリエンスを破ったレーベンスティールも、世代トップクラスの1頭として活躍が期待されましたが、古馬との初対戦となった香港ヴァーズ(G1)でまさかのシンガリ負け。

同馬は5日の新潟大賞典(G3)で巻き返しを期待されましたが、ここでも1番人気11着と惨敗。道中で後ろの馬に乗っかかられる不運もあったとのことですが、ローカルのハンデ重賞でほとんど見せ場を作れない厳しい結果となりました」(競馬誌ライター)

ハーツコンチェルトが2ヶ月半ぶりの実戦予定

ハーツコンチェルト 撮影:Ruriko.I

 厳しい結果が続く4歳世代の牡馬だが、昨年のクラシック戦線を賑わせた1頭のハーツコンチェルト(牡4歳、美浦・武井亮厩舎)が11日、東京の六社S(3勝クラス)で2ヶ月半ぶりの実戦を予定している。

 デビュー戦を8馬身差で圧勝した同馬は、その後、青葉賞(G2)で2着に入り日本ダービー(G1)の優先出走権を獲得。本番でもタスティエーラやソールオリエンスとタイム差なしの3着に健闘。先述のベラジオオペラにも先着した。初戦の後は勝ち星に恵まれていないが、これまでの成績的にはサウスポー。条件戦のここは落とせない一戦となる。元クラシック候補の走りに多くの注目が集まることは間違いない。

「この東京・芝2400mで争われる六社Sには他にも、昨年の菊花賞路線でダークホースと囁かれたナイトインロンドンや、種牡馬スクリーンヒーロー最後の大物候補との呼び声もあるコスモフリーゲン、エリザベス女王杯(G1)勝ち馬ラキシスを母に持つ良血マキシなど、楽しみな4歳世代の牡馬が出走予定。3勝クラスですが見逃せないレースとなりそうです。

また本来であれば、同日の京都メイン・都大路S(L)には昨年の共同通信杯(G3)勝ち馬ファントムシーフも、菊花賞(G1)以来となる復帰戦を予定していましたが、直前で回避となった様子。皐月賞(G1)ではソールオリエンスやタスティエーラを押しのけて1番人気に支持された実力馬でした。苦戦の続く世代トップクラスの1頭として注目していただけに残念です」(同)

 SNSやネット上の掲示板では、一部のファンから「史上最弱」とまで揶揄されている4歳牡馬勢だが、まもなくスタートする夏競馬や秋に向けて、反撃の狼煙を上げるような馬が現れることに期待したい。

GJ 編集部

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