【安田記念】「香港最強マイラー」破った実力に疑いなし!ロマンチックウォリアーより勝負度合いは断然上?「2頭出しは人気薄を狙え」に妙味あり

東京競馬場

 春の3歳クラシックも終了し、上半期のG1も安田記念(G1)と6月23日の宝塚記念(G1)を残すのみ。今週末から2歳新馬戦も始まり、春競馬から夏競馬へと装いも変わっていくだろう。

 とはいえ、まずは春のマイル王決定戦、安田記念に全力だ。日本馬はJ.モレイラ騎手のソウルラッシュ、川田将雅騎手のセリフォス、武豊騎手のナミュールといったマイル戦でお馴染みのメンバーが上位人気を形成。香港馬ロマンチックウォリアー、ヴォイッジバブルの2頭を迎え撃つ構図だ。

ロマンチックウォリアーより不気味なもう1頭

 現在G1レースを4連勝中と勢いのあるロマンチックウォリアーは強敵。現役トップクラスの実力馬プログノーシスをクイーンエリザベス2世C(G1)で2年連続の返り討ちにしており、陣営は安田記念の内容次第では宝塚記念(G1)への参戦も視野に入れているという。

 これに対し、もう1頭のヴォイッジバブルは宝塚記念参戦の可能性は低いと陣営が話している通り、安田記念の勝負度合いで上回る。そういう意味でも先を見据えているロマンチックウォリアーより「本気度は上」と考えていいかもしれない。

 また、ヴォイッジバブルは実際に日本馬と対戦し、これを破っている点も強調材料といえるだろう。

 昨年12月の香港マイル(G1)は、香港最強マイラー・ゴールデンシックスティの2着に敗れたものの、3着ナミュール、4着ソウルラッシュ、7着セリフォスと主だった日本馬に先着している。このレースは日本でも馬券が発売されたが、それまで重賞勝ちすらなかった馬の激走に舌を巻いたファンも少なくなかったはずだ。

 そして年が明けた今年1月の香港スチュワーズC(G1)で初タイトルを手にしたヴォイッジバブルは、2月の香港ゴールドC(G1)でも香港の中距離路線で最強クラスのロマンチックウォリアーを相手にクビ差の2着に入って存在感を発揮する。

 ドバイターフ(G1)こそ慣れない環境に戸惑ったのか大敗を喫したものの、4月の香港チャンピオンズマイル(G1)で3着と復調気配。このレースは大本命に推されたゴールデンシックスティ(4着)に先着を果たした。ちなみに日本馬はエルトンバローズ(8着)、オオバンブルマイ(10着)、シャンパンカラー(11着)と振るわなかった。

日本馬に先着した実力は本物

「昨年11月から毎月のようにレースに出走しているため、そろそろ疲れが気になる頃かもしれませんね。それだけにここが勝負と見ていい気がします。香港国際競走で日本馬が活躍するということは、その逆も然り。求められる適性も似ているということでしょう。

実力的には十分足りているはずですから、ロマンチックウォリアーに人気が集中する分、配当的な妙味もあります。後は週末の天気と馬場状態がカギですかね。一応、香港で稍重をこなしているので問題はないと思います」(競馬記者)

「同じ厩舎の2頭出しは人気薄を狙え」という競馬の格言もあるが、今回の場合は厩舎ではなく香港勢としての2頭出しと考えてみると面白い。香港馬の安田記念優勝は2006年ブリッシュラックが最後。あれから18年、久しぶりに手強い2頭がやってくる。

GJ 編集部

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