「信じてやれなくてごめん!」ソールオリエンス「大復活」に後悔するファン続々!? 思い出される日本ダービー後の横山武史の「言葉」とは
昨年の皐月賞馬ソールオリエンスが復活の2着
23日に京都競馬場で行われた上半期の総決算・宝塚記念(G1)は、3番人気のブローザホーン(牡5歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)の優勝で幕を閉じた。
18年ぶりの京都開催に加え、16年ぶりの重馬場開催。今年の宝塚記念は様々な意味で特殊なレースになったが、そんな中でもブローザホーンを最終的に単勝7.5倍の3番人気に支持した全国の競馬ファンの実力は特筆に値すべきではないだろうか。「この馬が3番人気!?」と驚いたファンも少なくなかったはずだ。
しかし、そんな優秀な競馬ファンでも7番人気ソールオリエンス(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)の2着激走を予想できた人は限られたようだ。
「今年の4歳馬は弱い――」
SNSや掲示板だけでなく、各紙報道でも幾度となく見られたフレーズではないだろうか。
実際に昨年の日本ダービー(G1)を勝ったタスティエーラの今年の最高成績は天皇賞・春(G1)の7着、2着で皐月賞馬のソールオリエンスも宝塚記念を迎えるまでは中山記念(G2)の4着が最高成績だった。3着ハーツコンチェルトに至っては未だ自己条件で燻っており、世代最強と目されたリバティアイランド、菊花賞馬のドゥレッツァも今年未勝利だ。
競馬は結果がすべてである以上、今年の4歳世代が厳しい評価を下されるのは仕方ないとも言えるだろう。
中でもソールオリエンスは皐月賞(G1)制覇後に6連敗。それも時が過ぎるほどだんだんと着順が悪くなっていった。ファンの期待が大きかった分、失望もまた大きく、いつしか「早熟」というイメージが定着していたはずだ。
そんな競馬ファン……早熟と断じて、宝塚記念でソールオリエンスを“切った”ファンにとって、レース後の横山武史騎手の「元々、古馬になって良くなると思っていました」というコメントにはドキリとさせられたのではないだろうか。
「武史、信じてやれなくてごめん!」
「実は、昨年の日本ダービーの時点で横山武騎手が『古馬になってからの馬』とソールオリエンスを評しています。
もちろん、この時期の3歳馬ですから、そういった類のコメントは珍しくないですが、ソールオリエンスはこの日本ダービーから結果が出なくなっていったので、横山武騎手の言葉を疑ってしまったファンも少なくないと思います。
今回の宝塚記念は重馬場のなか後方でじっくりと脚を溜めて、最後の直線で大外一気という皐月賞と同じパターンがハマった格好ですが、少なくともソールオリエンスに力がなければできない芸当。今回が復活のきっかけになるでしょうし、秋以降の逆襲が楽しみになりましたね」(競馬記者)
宝塚記念のレース後にはSNSや掲示板などで「早枯れじゃなかったのかよ」「早熟だと思ってました、ゴメンナサイ」「ソールオリエンス終わってないやん!」「4歳世代弱いって言った人」となど、ソールオリエンスを見限ったことを後悔するコメントが続々……。
中には「武史、信じてやれなくてごめん!」と横山武騎手のコメントを覚えていた人もいたようだ。
「出来の良さを感じて大きく変わった雰囲気が伝わってきました。古馬になって良くなると思っていましたし、これからが楽しみです」
春のグランプリで見事な復活を遂げた皐月賞馬をそう評した横山武騎手。今度こそ、この言葉を胸に秋を迎えたい。