エルムS(G3)で「佐藤哲三サイン」炸裂!? グリチャ解説登場で“エスポワールシチー祭り”の8万馬券にSNS大盛り上がり!

横山和生騎手 撮影:Ruriko.I

エルムSのゲスト解説に佐藤哲三元騎手が登場した結果…

 4日、札幌競馬場で行われたエルムS(G3)は、5番人気のペイシャエス(牡5歳、美浦・小西一男厩舎)が勝利。最後は粘り込みを図った1番人気ドゥラエレーデをクビ差で競り落とし、鞍上の横山和生騎手からガッツポーズが飛び出す熱い一戦だった。

 一昨年の名古屋グランプリ(G2)以来の勝利を挙げ、これが重賞3勝目になったペイシャエスはエスポワールシチー産駒。昨年、2年連続の地方年度代表馬に輝いたイグナイターを輩出するなど種牡馬として確かな地位を築いている本馬だが、2012年のエルムSの2着馬でもある。この時は1着馬にクビ差及ばずだったが、息子が同じクビ差で借りを返した格好だ。

 そんなエルムSの直後、SNSではちょっとしたトレンドになった。というのも、この日のグリーンチャンネル競馬中継に元JRA騎手の佐藤哲三氏がゲスト解説として出演していたからだ。

 佐藤氏といえば、エスポワールシチーの主戦騎手として知られている名手。これには競馬ファンもSNS上で「サイン馬券だ」「哲三サインだったか」「しまった。何故、ペイシャエス買ってないのか」など、名コンビを知るファンが反応。産駒が重賞を勝ったこともあって「エスポワールシチー」がトレンド入りした。

 もちろん偶然の結果に過ぎないのだが、10番人気の低評価を覆して3着に好走し、8万馬券の立役者となったテーオードレフォンはエスポワールシチーの弟という間柄。佐藤氏が解説を担当した今年のエルムSは“エスポワールシチー祭り”となった。

「佐藤氏が主戦を務めたエスポワールシチーの産駒と弟のワン・スリーでしたが、挟まれるように2着だったドゥラエレーデは武豊騎手が鞍上。

佐藤元ジョッキーといえば、落馬事故により若くして現役を引退されてしまった方として知られていますが、当時は翌年の日本ダービー(G1)を勝つキズナの主戦騎手も務めていました。

そして、佐藤騎手からその手綱を託される形となったのが武豊騎手。当時の武豊騎手もまた落馬事故の影響もあって不振に苦しんでいましたが、復活のきっかけとなったのがキズナによる日本ダービー制覇だったのは有名な話ですね」(競馬記者)

 レース後、「流れなんかも上手く読みながらエスコートできたと思います」と自画自賛したのはペイシャエスの横山和騎手だ。

 一方、惜しくも敗れた武豊騎手は「初めて乗ったけどいい馬。さすがG1馬」と相棒ドゥラエレーデを称え、波乱の立役者となったテーオードレフォンの丸山元気騎手は「今日はパーフェクトな競馬ができました」と胸を張った。

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