【チャレンジC(G3)展望】来春見据えダノンエアズロック、コガネノソラ登場! 3歳優勝のベラジオオペラ、レイパパレは翌年の大阪杯(G1)勝利

ベラジオオペラ 撮影:Ruriko.I

30日、京都競馬場で第75回チャレンジC(G3、芝2000m)が行われる。

秋のG1戦線の中で行われる中距離重賞だが、2020年の優勝馬レイパパレに続き、昨年のベラジオオペラが翌年の大阪杯(G1)を制覇。今年も今秋よりも来春を見据える素質馬が集った印象だ。


レイパパレ、ベラジオオペラは共に3歳馬だった。今年はダノンエアズロック(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)が注目を集めそうだ。

2022年のセレクトセールで約5億円という超高額で落札されたダノンエアズロック。その期待に応えるべくデビュー戦を単勝1.4倍に応えて快勝すると、出世レースのアイビーS(L)を勝って2連勝。一躍、クラシック候補に躍り出た。

しかし、今年の始動戦となった弥生賞ディープインパクト記念(G2)で7着に敗れると、プリンシパルS(L)を勝って日本ダービー(G1)へ駒を進めたものの、本番で14着に大敗。入れ込みが激しく「レース前にエネルギーを使ってしまった」とJ.モレイラ騎手もお手上げといった様子だった。

今秋は毎日王冠(G2)から始動して6着だったが、最後の直線で窮屈になるシーンもあって勝ち馬から0.3秒差なら悲観する内容ではない。来年を見据え、ここで重賞初制覇を飾っておきたいところだ。鞍上はR.ムーア騎手が予定されている。


コガネノソラ(牝3歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)は、すでに重賞を勝っている実力馬だ。

春はスイートピーS(L)を勝利してオークス(G1)へ向かったが12着。石川裕紀人騎手が「距離の影響があるのかも」と指摘した通り、2400mは少し長かった印象だ。そこで夏に1800mのクイーンS(G3)に出走。古馬との初対決となったが、中団から見事に抜け出して見せた。

重賞馬として期待された前走の秋華賞(G1)では9着だったが、2着馬ボンドガールはクイーンSで下した馬。ここで結果を出すことができれば、来年の選択肢も広がりそうだ。クイーンSを勝利に導いた丹内祐次騎手との再コンビが頼もしい。


鞍上が頼もしいのは、ラヴェル(牝4歳、栗東・矢作芳人厩舎)も同じだろう。

今春の中山牝馬S(G3)11着、マーメイドS(G3)も5着に敗れるなど、昨年のオークス4着の輝きが失われつつあったラヴェル。そんな中で挑んだのが前走のエリザベス女王杯(G1)だったが、中団から鋭く末脚を伸ばすと12番人気の低評価を覆して2着に好走した。

レース後、陣営から「ジョッキーがうまく乗ってくれた」と絶賛されたのが、これが初コンビとなった川田将雅騎手だった。「最後までよく頑張ってくれた」と相棒を称えた名手が今回も継続騎乗するだけに楽しみだ。


一方、川田騎手とのコンビで近3走を2勝2着1回と好成績を収めているマキシ(牡4歳、栗東・辻野泰之厩舎)は、鞍上がC.デムーロ騎手に決まった。コンビ解散は残念だが、欧州の名手が代役なら不安はないだろう。


他にもペースのカギを握りそうなアウスヴァール、長期ブランク明けが注目されるボルドグフーシュとセイウンハーデスは実績十分だが、まずは無事に帰ってきてほしい。エピファニーはベストが1800mだけに2000mが鍵になりそうだ。

GJ 編集部

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