武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
今年も残すところ、あと1日の開催となった競馬。長いようで短かった2017年も競馬界の中心にいたのは、やはり国民的スターの武豊騎手だった。実弟・武幸四郎騎手の引退から始まり、キタサンブラックでの栄光と挫折、そして大スクープとなった小浦愛との不倫疑惑など、今年も話題に事欠かなかったカリスマ騎手の1年を振り返る。
1、2月編 実弟・武幸四郎騎手が調教師に転身
今年「STILL RIDING THE DREAM(夢の途中)」というスローガンを掲げ、デビュー31年目、48歳のシーズンを迎えた武豊騎手。
昨年、父・武邦彦さんを亡くしたが、今年も弟・幸四郎騎手が引退するという大きな出来事があった。武幸四郎騎手は、そのまま父のように調教師へ転身。以前から「引退後に調教師になるつもりはない」と語っていた兄・武豊騎手だが、実弟が父の道を継いでくれたことで調教師への思いはきれいさっぱりなくなったようだ。
「弟の幸四郎は、騎手としての最終週となります。3月1日からは調教師となるわけで、きっちり20年乗っての転身。ジョッキーとしては最高の引き際ができたのではないかと、兄として喜ばしい気持ちです」(武豊オフィシャルサイトより)
一方、本業でも正月の3日間開催で4勝、2着5回と好調。本人が今年、キタサンブラックと並んで飛躍を期待したエアスピネルとのコンビで京都金杯(G3)を勝つなど、幸先のいいスタートを切った。キタサンブラックが年度代表馬に選出され、藤田菜七子騎手と共に自身初となるマカオ遠征に参加するなど、充実した一年の幕開けとなった。
2月はコパノリッキーで参戦したフェブラリーS(G1)の結果よりも、同日に行われた同じ東京ダート1600mのヒヤシンスS(OP)における発言が話題を呼んだ。
武豊騎手は「毎年強いメンバーが揃っていると思うので、そろそろ重賞に格上げという声が出てきても不思議ない感じがします」と語った上で、長年の議論の的となっている3歳ダート路線の不備を指摘。「JRAも課題と思っている、と信じたいですね」と主催者側による、精力的な路線整備の必要性を訴えており、競馬ファンにも大きな反響を呼んだ。
3、4月編 春G1で冴え渡る手綱さばきも変わらぬ”天然ぶり”にJRAも……
3月には、アウォーディーとのコンビでドバイワールドC(G1)に参戦。
結果は世界王者アロゲートの前に完敗だったが、その鞍上M.スミス騎手が51歳であることに大きな感銘を受けたようだ。「あんな凄い馬と巡り合うチャンスがあるのなら、ジョッキー稼業もやめられません。うらやましい反面、勇気をたくさんもらいました」と意欲を新たに、48歳の誕生日を迎えた武豊騎手だった。