武豊オジュウチョウサン「勝ったら」どうなる?”平成最強ジャンパー”が史上初の「平地・障害G1」ダブル達成へ、最も「現実的」な選択肢は
競馬の総決算となる国民的レースとして、ここ5年はすべてフルゲートの有馬記念だが、特別登録を行った馬の内でファン投票上位10位以内に入れば、例え賞金順で除外対象でも出走することができるのが大きな特徴だ。
その上で、オジュウチョウサンは昨年の有馬記念のファン投票で77位(1278票)。これでも障害馬としては異例の投票数だが、例え登録権を所持していたとしても出走は叶わなかっただろう。
しかし、いよいよ本馬の平地挑戦が話題となってきた今年6月の宝塚記念(G1)では、4268票を獲得し43位にランクイン。
実はこれ、特別登録を行った馬の中でならファン投票9位に該当していたため、オジュウチョウサンが登録権さえ所持していれば文句なく出走できたことになる。
この事実から、今回で平地重賞の挑戦権を確保できれば、年末の有馬記念では間違いなくファン投票で出走権を確保することだろう。JRAが発売した本馬のぬいぐるみがあっという間に売り切れとなるなど、稀代の最強ジャンパーに注がれるファンの期待はことさら大きく、勝ち方によっては1位に選ばれてもまったく不思議ではない。
とはいえ、こういった夢が描けるのも今回勝利してこそ。競馬の常識に挑む厳しい戦いになるかもしれないが、まずは長山オーナーの「競馬は突き詰めれば夢とロマンだ」という姿勢に拍手を送り、偉大な一歩を見守りたい。