武豊、屈辱の「30年ぶり」G1未勝利……キタサンブラック”ロス”埋められず、吹き荒れたノーザン外国人旋風に沈黙
昨年の年度代表馬であり、武豊騎手の活躍の象徴的な存在だった盟友キタサンブラックが引退。同時に歴代最多となるG1・11勝を上げたダート王コパノリッキーも引退し、武豊騎手は2日連続で引退式に出席する異例の幕開けとなったのだ。
ただ去る者もいれば、新たに”来る者”がいるのが、武豊が競馬界のスターたる所以である。言い換えれば「武豊あっての競馬界」と、レジェンドを支えてきた人々が数多くいるということだ。
同月のAJCC(G2)では、2015年に有馬記念を勝ったゴールドアクターとの新コンビが結成。キタサンブラックに替わる古馬王道路線の相棒として大きく期待された。
しかし、結果は11着大敗。その後も復調できずに引退したことからも、すでにピークが終わっていたのかもしれない。武豊騎手にとっての今年最大の課題といえた「ポスト・キタサンブラック問題」は再び混迷に陥ってしまう。
ピークが終わったといえば、ダート路線の相棒だったアウォーディーも今年8歳を迎え、すでに下り坂だった。
年明けの川崎記念(G1)こそ3着と意地を見せたが、その後は惨敗続き……さらに同馬は8月、放牧先の大山ヒルズで右飛節を骨折し予後不良。武豊騎手は今月のチャンピオンズC(G1)開催日に阪神で騎乗するなど、ダート王道路線に空いた大きな穴も埋められないままだった印象だ。
またアウォーディーといえば、前田晋二氏率いる「ノースヒルズ軍団」の所有馬として知られている。