桜花賞(G1)コントラチェック「回避」濃厚……中山フラワーC(G3)「歴代最速」圧勝も、丸山元気騎手に「春」は来るのか?
「今回開催の中山は全体的に時計が速い。それでも馬場こそ違いますが、先週に同距離で行われた中山牝馬S(G3)の時計1.47.7よりも速いんですから、この時期の3歳牝馬としては破格の時計だと思います。
何より、このタイムを自ら逃げて記録したことに価値があります。現在の牝馬クラシック戦線は2歳女王のダノンファンタジーが断トツの状況で、2歳時と勢力図に大きな変化はないですが、コントラチェックはそこに割って入れるだけの器ではないでしょうか」(競馬記者)
「ボクはただ乗っているだけ。これまで何度か重賞を勝たせてもらいましたが、一番楽でした」
これぞ、まさに超一流騎手の「役得」か。というのもコントラチェックには本来、昨年のリーディングジョッキー・C.ルメール騎手が騎乗する予定だった。しかし、騎乗停止中のため、急遽丸山騎手が手綱を執ったということだ。
丸山騎手とすれば中山記念(G2)のステルヴィオ、金鯱賞(G2)のギベオンに続く3度目の”ルメール代打”で、ついに結果を出した格好。これで今年だけで重賞3勝目と好調を保っている。
「桜花賞(G1)ではルメール騎手がグランアレグリアに騎乗するので、丸山騎手としては”代打卒業”のチャンスだったんですが、管理する藤沢調教師の話では、どうやらこのまま放牧に出て桜花賞は回避濃厚のようです。
というのも、藤沢厩舎とノーザン系にはグランアレグリアがいますし、同じく社台ファームのシェーングランツも桜花賞に出走予定。どちらも有力馬ですし、同じノーザン系クラブ馬のコントラチェックが無理をする理由があまりないんですよね。
今日の騎乗も見事でしたし、例えコントラチェックが桜花賞を回避しても、このまま丸山騎手を乗せてほしいと願っているファンは少なくないでしょう」(同)