【有馬記念(G1)展望】最強女王アーモンドアイ出走で歴史的一戦に! 最初で最後の「No.1決定戦」へ超豪華メンバーが集結!
◆キセキ(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)
ファン投票:93,224票(3位)
主な勝ち鞍:菊花賞
大舞台には、この馬の存在は欠かせない。実力馬キセキが今年もグランプリを彩る。
昨年のジャパンCでは世界レコードで走り抜けたアーモンドアイに、最後まで食い下がったのがキセキだった。その後の有馬記念は、秋4戦目とトップクラスを走り抜いての5着。完敗だったが、胸を張っていい敗戦だった。
今年も大阪杯、宝塚記念で連続2着と、その実力は誰もが認めるところ。ポイントは厳しいレースとなった秋の欧州遠征から、どこまでコンディションが回復しているかに尽きるだろう。余力さえ残っていれば、昨年以上の結果も十分期待できる。大逆転で久々のビッグタイトルを狙う。
◆サートゥルナーリア(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)
ファン投票:83,491票(4位)
主な勝ち鞍:皐月賞、ホープフルS
最後まで群雄割拠で終わった今年の3歳牡馬の代表格は、やはりサートゥルナーリアか。母に日米オークス勝ちのシーザリオ。兄弟にも複数のG1ホースがおり、生まれながらに大舞台で活躍することを宿命づけられたサラブレッド界のエリートだ。
そんな周囲の期待に応え、G1連勝を含む4連勝で皐月賞を勝った際は「未来の競馬界の主役」とまで評されていた。しかし、日本ダービー、そして天皇賞・秋と東京競馬場で惨敗……課題は残るものの、今回はG1・2勝の中山だけに“本来のサートゥルナーリア”で一気に競馬界を飲み込む。
◆フィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)
ファン投票:68,451票(6位)
主な勝ち鞍:天皇賞・春、菊花賞
陣営は女王アーモンドアイへの雪辱に燃えているはずだ。今年の天皇賞・春を制したフィエールマンは当初、主戦のC.ルメール騎手とのコンビで有馬記念へ出走予定だった。ところがアーモンドアイが香港遠征を取りやめて、グランプリ出走を表明したことで主戦騎手を“横取り”された格好だ。
ただ、宝塚記念と有馬記念で計7勝と「グランプリ男」の異名を誇る池添謙一騎手を代打で確保できた点は、不幸中の幸いだったといえるだろう。池添騎手の「代打」といえば、インディチャンプが勝った今秋のマイルCSが記憶に新しい。
凱旋門賞では大敗したが、国内では馬券圏内100%。アーモンドアイへ“借り”を返せば、現役最強の座も見えてくる。