【緊急企画】「千載一遇のチャンス」マカヒキが14着大敗……凱旋門賞で「何」があったのか。今年の日本ダービー馬は「本当に弱いのか」徹底検証
2日に行なわれたフランスの凱旋門賞(G1)に挑戦した日本のマカヒキは、日本初の海外馬券発売と相まって大きな注目を集めたが、見せ場もなく14着大敗。前哨戦のニエル賞を(仏G2)を勝利して、海外でもポストポンドに次ぐ2番人気に支持されていたとあって期待されたが、まさかの敗戦だった。
今年は従来のロンシャン競馬場が改修中とあって、史上初のシャンティイ開催。ロンシャンよりも遥かに路面が固く時計が出やすい「日本馬向きの馬場」と言われており、抜けた相手もいない今回は各メディアで「千載一遇のチャンス」とまでいわれていた。
それだけに今回のマカヒキの敗戦は日本の競馬関係者、そしてファンにとってショックなものとなった。
レース後、友道調教師は「気配は今までで一番いいと思っていました。現時点でこれといった敗因は分からない」さらに「身体に異常はなかった」と述べており、では敗因は何なのかということが話題になっている。
一体、今年の凱旋門賞でマカヒキに「何」があったのか。【徹底考察】関西版でお馴染みの御意見番・下田照雄氏に話を伺ってみた。
記者:今日はよろしくお願いします。マカヒキ残念でしたね。
競馬評論家下田照雄氏(以下下田):よろしくお願いします。そうですね、本当に残念でした。
記者:さっそく、今年の凱旋門賞に関してお話しいただきたいのですが、日本のマカヒキの14着大敗はやはり力負けなのでしょうか。
下田:それを話すには、まず本サイトの『凱旋門賞の枠順決定!試練の「14番」となったマカヒキの「光明」は昨年の勝ち馬!? 「凱旋門賞未勝利」のC.ルメールは世界No.1騎手L.デットーリを超えられるか(リンク)』を読んでいただければ幸いです。
記者:先日の凱旋門賞特集の記事の1つですね。あの時はお世話になりました。
下田:凱旋門賞特集ということで私も永谷さん(永谷研・美浦担当)といっしょに監修させていただきましたが、今回の凱旋門賞はこの記事に書かれている「不安要素」が尽く的中してしまったなという印象です。
記者:結果を見れば、インコースをそして前を通った馬たちの上位で決まっており、マカヒキのように外から競馬をした馬には苦しい展開になりましたね。