JRAの洗礼!? L.ヒューイットソン3番手から「直線300m」ドン詰まり……高松宮記念(G1)「最大のライバル騎手」の激しいマークに沈没
逃げ馬の直後で最後の直線を迎えたメメントモリだったが、すぐ外には三浦皇成騎手のワンダーカタリナがぴったりとマーク。しかし、逃げたアスタウンデッドの内側に1頭分のスペースがあり、併走していたワンダーカタリナの手応えも悪く、ヒューイットソン騎手の優位は揺るがなかった。
直線に向いた当初、ヒューイットソン騎手は逃げ馬アスタウンデッドを内から交わそうとした。しかし、脚がなくなったアスタウンデッドが内へヨレ気味になったことで、立て直しを余儀なくされる。今度は外から交わそうとしたが、三浦騎手のワンダーカタリナが必死に食い下がり、抜け出そうにも抜け出せない。
そんなメメントモリを尻目に、和田騎手のワンスカイが先頭集団を交わして先頭へ。ようやくワンダーカタリナが手応えを失い、外に進路が生まれたが、ヒューイットソン騎手はなかなか外に出せず、まさかの“前1頭だけでドン詰まる”という状況に……。
その間に次々とライバルたちに交わされ、最終的には6着という不完全燃焼のままゴールした。
「いや……ヒューイットソン騎手にとっても、まさかの結果だと思います。最後の直線を迎えるまでは本当に上手に乗れていましたし、最低でも馬券圏内(3着以内)はあると思えたんですが。まさか3番手から、あれほど長時間、進路を失ってしまうことになるとは思いませんでした。
最大の原因はワンダーカタリナの三浦騎手が厳しく乗ったからですが、1つでも上の着順を目指すのは当然ですし、有力馬に楽をさせない騎乗をするのは当然。ただ、結果的にはヒューイットソン騎手が、日本競馬の“洗礼”を受けたような結果になってしまいました」(競馬記者)