【徹底考察】ジャパンC(G1) シュヴァルグラン「悲願のG1初制覇に向け『時』は来た。完勝のアルゼンチン共和国杯で克服した『背景的なハンデ』とは」


 無論、そのことはシュヴァルグラン陣営も理解しており、だからこそ福永騎手が前走のテーマを「次走に向けて疲れを残さないこと」に定め、陣営も初の関東遠征にもかかわらず、本馬を天皇秋・春や宝塚記念よりも+6kgと余裕を持たせた馬体重で送り込んでいる。

 したがって、シュヴァルグランはこういった「背景的なハンデ」も乗り越えてアルゼンチン共和国杯を勝ち切ったということになる。これは、シュヴァルグランがジャパンCを戦う上で、ただ前哨戦を勝ったこと以上に大きな意味と価値がある。

 悲願のG1制覇に向けて、陣営が手を尽くした感がある。あとは本場で福永騎手が、どこまでこの馬の力を信じて乗れるか。キタサンブラックやゴールドアクターを積極的に負かしに行く競馬ができれば、あとはこの馬が持つ「実力」次第だろう。
(監修=下田照雄(栗東担当))

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