【徹底考察】チャンピオンズC(G1) アウォーディー「武豊騎手と共に掴んだダート界の新王者。だが『最大のライバル』との勝負付けはまだ終わっていない」
さらに父ジャングルポケットの母父Nureyevと母ヘヴンリーロマンスの父サンデーサイレンスの組み合わせでは、ドバイワールドカップ(G1)で2着したトゥザヴィクトリーに、ダート王にして本馬のライバル・コパノリッキーを輩出したゴールドアリュールなどダートの超一流どころが名を連ねているのだ。
したがって、アウォーディーの血統は表面的には芝適正が表れているが、血統の随所には高いダート適性を思わせる配合が成されており、下のアムールブリエやラニのように父にダート適性があれば、完全にダートに傾くようだ。
ダート2100mは初になるが、芝2500mの目黒記念(G2)で4着になるなど距離の心配はない。また、母ヘヴンリーロマンスに流れるサンデーサイレンス×Sadler’s Wells×Ribotという流れは、非常に底力を感じさせる組み合わせで大舞台向きといえる。
≪結論≫
前走のJBCクラシックの勝利で、ダート界の新王者に君臨したアウォーディー。
『考察』で述べた通り、前走はここでも上位争いが予想されるメンバーに完勝。その能力は、もはや疑いの余地もない。特に最後の直線では手前替えに戸惑って、一瞬伸びを欠いており、実は満足に追えているのはゴール寸前になってから。それでホッコータルマエを楽に交わしているのだから、手応えが完全に違うということだ。