川田将雅×ソダシの新コンビに違和感!? 懇意のダノックス所有馬からの乗り替わりに「以前ほど優先しなくなったのかな」の声

ソダシ 撮影:Ruriko.I

 来月4日、東京競馬場で開催される安田記念(G1)。参戦を予定しているG1・3勝馬ソダシの鞍上が、新パートナーの川田将雅騎手に決まった。

 同騎手はさっそく同馬の1週前追い切りに騎乗。「今までたくさん白毛馬に乗せていただいたが、明らかに質が違うという印象」と話すなど、確かな手応えを感じているようだ。トップジョッキーと白毛馬のタッグはレース当日、大いに注目を集めることになるだろう。

 ただ、この新コンビ決定に一部のファンは違和感も覚えたようだ。

ダノンスコーピオン 撮影:Ruriko.I

 なぜなら、同レースには川田騎手のお手馬であり、懇意にしているオーナー・ダノックスの所有馬ダノンスコーピオン(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎)もエントリーしているからである。

 同オーナーと川田騎手のコンビといえば、朝日杯フューチュリティS(G1)を勝ったダノンプレミアムや、高松宮記念(G1)を制したダノンスマッシュなどG1・5勝を挙げている黄金タッグとして知られている。一昨年の安田記念ではダノンキングリーが主戦の戸崎圭太騎手から川田騎手に乗り替わると、8番人気の低評価を覆してマイル女王グランアレグリアを破る大金星を挙げたことを覚えているファンも多いだろう。

 ダノンスコーピオンもそんなダノックスと川田騎手のコンビで昨年、NHKマイルC(G1)を制した馬であり、管理するのは川田騎手の師匠・安田隆師でもある。ちなみに同師は今年3月に調教師の定年である70歳を迎えたため、来年2月に厩舎解散を予定している。

 そのため、G1に師弟コンビで挑戦する機会ももうあまり残されていない。ダノンスコーピオンは前哨戦の前走・京王杯スプリングC(G2)では1番人気で11着に敗れてしまったが、レースで騎乗した川田騎手は「着順以上に内容良く走れていると思います。次につながると思います」と前向きなコメントを残していた。

懇意のダノックス所有馬からの乗り替わりに…

 それだけに、安田記念でも引き続き川田騎手が騎乗すると思っていたファンも多かったのだろう、SNSやネットの掲示板などには「まさかソダシの方を選ぶとは」「ダノックスで師匠の管理馬なのに意外」などのコメントも寄せられていた。

 また川田騎手は6日に行われた京都新聞杯(G2)でもダノントルネードではなくサトノグランツに騎乗。3月のドバイターフ(G1)では4走連続で騎乗していたダノンベルーガから降りたこともあってか「ダノンの馬を以前ほど優先しなくなったのかな」といった書き込みも一部で見られた。

「近年の須貝尚介厩舎の勝ち数トップは吉田隼人騎手だったのですが、今年は11回のタッグで半数近い5勝を挙げた川田騎手がトップ。吉田隼騎手は6鞍に騎乗して未勝利と後れを取っています。これがもし厩舎の主戦を交代したという意味合いなら、ソダシの乗り替わりもおかしなことではないかもしれません。

また、安田隆師は昨年の同時期は13回あった騎乗依頼が、今年は約半分の7回に減少している上に、斎藤新騎手や北村友一騎手、横山和生騎手などの若手や中堅の起用が多く、川田騎手をそこまで起用しなくなっているみたいです。既にG1を勝っていますし、以前ほどの拘りはなさそうな感じですね。

だからといってダノックスや安田隆師と川田騎手の関係が特に冷えたというわけでもないと思います。あくまでもケースバイケースであり、安田記念も京都新聞杯も単にチャンスがありそうな馬の方を選んだだけということではないでしょうか」(競馬誌ライター)

 昨年、初の全国リーディングに輝いた川田騎手は馬質も最高レベルにまで到達しているため、騎乗馬の取捨選択も以前よりも難しくなっているのかもしれない。果たして今回のチョイスが正しかったことをレースで証明できるだろうか。

GJ 編集部

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