人気ジョッキーが「サイン転売」にブチキレ!武豊やC.ルメール、横山武史も被害…止まらない流出に「もう書くのやめます」

池添謙一騎手 撮影:Ruriko.I

 三冠馬オルフェーヴルや写真集が発売されるほどの人気を誇る、メイケイエールの主戦・池添謙一騎手がブチキレだ。

 同騎手は4日の午前に自身のSNSで「メルカリで売るやついたんでもう書くのやめますね。そんな奴のためにサインしてるわけじゃないから」と怒りの発信。メルカリとはユーザー同士が商品のやり取りをできるフリマアプリのことと思われる。

 利用者は、どうしても欲しかった商品などを手に入れられる一方で、ハナから転売目的で人気商品を買い占める行為も問題視されている。こういった目的で出品されたものは、相場を大幅に上回る価格が設定され、本当にその商品が欲しい人が入手困難になるという弊害もあるため、いわゆる「転売ヤー」に対する風当たりは強い。

 ただ、どうしても手に入れたいものだった場合、それを承知でも購入する人がいることも、こういった「モラルを欠く行為」が無くならない理由となっているのだろう。

 かつて白毛のアイドルとして人気を博しているソダシのぬいぐるみも、発売と同時にメルカリに出品されたことで話題となった。今回の池添騎手のように、人気ジョッキーのサインなら欲しがる人が多いのも分かる話だ。

 しかし、サインを書いている側からすれば、あくまで善意が前提のファンサービス。よかれと思ってサインを書いているはずが、転売目的と知ったら怒りを隠せないのも当然といえる。

 また、一部のそういった人間の行いで、本当にサインが欲しいと思っているファンまでもらえなくなるというのは、できれば避けたいところである。

 勿論、池添騎手の発信の反響は大きく、SNSでは関係者やファンから「転売ヤー」に対する怒りの声が続々……。今に始まったことではないとはいえ、サインを書く側も限られた時間で相手が転売ヤーと見抜くことは難しいだろう。

人気ジョッキーたちのサイン色紙が多数出品…

「サイトを見ましたが、池添騎手の他にも武豊騎手やC.ルメール騎手に横山武史騎手、他にも今村聖奈騎手やM.ミシェル騎手など、人気ジョッキーたちのサイン色紙が多数出品されていました。

中には、本当にプレミアの付くお宝グッズがあるかもしれませんが、あからさまに転売目的が透けて見えると、やはりいい気はしませんね。第三者目線でそう感じるのですから、サインを書いた本人なら余計に腹立たしいでしょう」(競馬誌ライター)

 大いに反響のあった池添騎手の発信だが、転売対策として「宛名を書く」や「抽選にしてはどうか」という提案も見られた。中には横山典弘騎手のサインなら「腕や額に書いてくれても大喜びする」と発信していた少々過激な“ノリ信者”もいた。

 とある関係者からは「先週のメイショウオトギで勝った際、待っているファンに『ちょっと待ってて下さーい』とひと声かけ、戻った検量室からわざわざ出ていって暑い中ずっとサインしてたんですよね。凄いなあと思って見てました」と称賛された池添騎手。需要がある限り、転売ヤーが絶滅することはないかもしれないが、池添騎手の叫びが少しでもモラル向上に繋がってくれることを願う。

黒井零

1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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