元JRA藤田伸二氏「ヤスナリの騎乗は200点でしょ!」絶賛から1週間……岩田康誠2日連続“一鞍入魂”の結果は

岩田康誠騎手 撮影:Ruriko.I

 6日、新潟競馬場で行われたメインのレパードS(G3)は、5番人気ライオットガール(牝3歳、栗東・中村直也厩舎)が2番手から抜け出して優勝。鞍上を務めた岩田望来騎手は、テン乗りながら落ち着いた手綱さばきを見せ、今年1月の京都金杯(G3)以来、7か月ぶりの重賞4勝目を飾った。

 そんな岩田望騎手の会心の騎乗を、父・岩田康誠騎手も同じ新潟で見届けていただろう。今年は6月の函館開幕週から一貫して北海道で騎乗していた岩田康騎手だが、この日はこの夏初めて北海道から“南下”。昨年の9月以来、11か月ぶりとなる新潟で騎乗していた。

 しかし、岩田康騎手がこの日手綱を託されたのは、9R苗場特別(2勝クラス)の1鞍だけ。2番人気レッドプロフェシーとの初コンビで勝利を狙ったが、中団追走から直線伸びを欠き、5着に敗れている。

 文字通り、“一鞍入魂”は空振りに終わった岩田康騎手だったが、前日の5日(土)は札幌でメインの札幌日経オープン(L)を勝利。実は土曜も騎乗したレースはこの1鞍だけで、見事に“一鞍入魂”を成功させていたのだ。

「土曜は札幌メインで1番人気のブローザホーンに騎乗し、早め先頭から押し切る強い内容で岩田康騎手は約2か月ぶりの勝利を飾りました。かつてはリーディング争いをしていた岩田康騎手も今年3月に49歳となり、騎乗数・勝利数は年々下降線を辿っています。

土曜に挙げたのは今年の18勝目でしたが、中央に移籍した2006年以降の自己ワーストが21年の44勝なので、それを更新する可能性もありそうです。それでも土曜に渾身の1戦1勝を決めるなど、勝負どころの強さは健在です」(競馬誌ライター)

 また前週のクイーンS(G3)では8番人気イズジョーノキセキを5着に導いたが、ある人物からその騎乗を絶賛されていた。

 その人物というのが、元JRA騎手の藤田伸二氏である。

「ヤスナリの騎乗は200点でしょ!」

 藤田氏はクイーンSから3日後に自身の「X(旧Twitter)」を更新。「クィーンSの感想をどうしても言いたい❗」と切り出すと、「イズジョウのヤスナリの騎乗は200点でしょ❗」と、かつてのライバル騎手を絶賛。「割れない札幌競馬で馬群を割ってくる乗り方はベテランしか出来んよ」(全て原文ママ)と、岩田康騎手が最後の直線で見せた馬群を割る“芸当”を高く評価した。

 さらに「腕の違いは俺には分かる❗」とも評しており、まさに札幌日経OPの好騎乗を“予言”していたともいえるだろう。

 岩田康騎手による2日連続の“一鞍入魂”は1勝1敗に終わったが、2か月ぶりの勝利を挙げたことに加え息子・望来騎手の重賞制覇に刺激も受けたはず。藤田氏も認めるベテランの技を残り1か月の夏競馬でも存分に見せつけてほしいところだ。

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