ダイイチルビー、メジロドーベル、ヒシアマゾン『ウマ娘』でお馴染みの90年代を魅了した名牝の血を継ぐ仔が続々デビュー!
JRAアニバーサリーとして開催される18日、中山競馬場では11Rに菊花賞(G1)のトライアル・セントライト記念(G2)がメインレースとして開催されるが、その前の6Rでは2歳新馬(芝2000m)が行われる。
8頭立てとなる同レースの出走馬に目を向けると、マイネルフランツ(牡2、美浦・和田正一郎厩舎)とルーベンス(牡2、美浦・萩原清厩舎)といった新馬が出走予定である。
この2頭の血統を見ると、前者の3代前の母にはダイイチルビー、後者の2代前の母にはメジロドーベルの名が刻まれている。
ダイイチルビーといえば、天馬トウショウボーイと華麗なる一族と呼ばれたハギノトップレディとの間に生まれた娘であり、当時から超お嬢様扱いを受けるほどの良血馬だった。
そんなお嬢様は、古馬になってからは、ダイタクヘリオスなどの強豪牡馬を相手に安田記念(G1)とスプリンターズS(G1)を制するなど1990年代前半を代表する名牝となった。
一方、メジロドーベルは父にメジロライアンを持つ2歳女王。桜花賞(G1)はキョウエイマーチの2着に敗れるも、オークス(G1)と秋華賞(G1)を制し二冠牝馬に輝いた。古馬になってからもエリザベス女王杯(G1)を連覇し、90年代後半の牝馬戦線を牽引した名牝である。
また5Rでも2歳新馬(芝1600m)が行われるが、ここでもオルパダン(牡2、美浦・村田一誠厩舎)に目を向けると、3代前の母にヒシアマゾンの名が見受けられる。
ヒシアマゾンも90年代中盤に大活躍した名牝だ。当時、ヒシアマゾンのような外国産馬にとって、クラシック出走が叶わなかった時代でもあった。
2歳女王でありながら桜花賞とオークスに出走できなかった鬱憤を晴らすかのように重賞を連勝。特に7戦目となったクリスタルC(G3)でみせた豪脚は30年近く経った今でも語り草になっている。
また、競馬大好き芸人としても知られている麒麟の川島明が「ヒシアマゾンがいなかったら、ここまで競馬を好きになっていない」と語るほど、未だにファンは多く“最強牝馬”との呼び声も高い。
現在の最強牝馬たちは『ウマ娘』の人気キャラクター
ダイイチルビー、メジロドーベル、ヒシアマゾンは大人気競馬アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)に登場するキャラクターであり、最近競馬を始めた方などは『ウマ娘』で知ったという方も多いだろう。
いずれにせよ、こういった名牝たちの子孫が今も元気にターフを走っていることは、競馬というブラッドスポーツならではと言えるのではないだろうか。90年代の競馬を知るオールドファンには、ぜひ18日にデビューした3頭に声援を送っていただきたい。